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おはようございます。
生徒の皆さんに、怪我や事故がないように祈りながら、
本日、平成26年度の、2学期終業式を
無事に迎えることができました。
8月27日から始まった2学期ですが、
気温が30℃を越えていて、
私は半そで姿で、
2学期の始業式のあいさつをしました。
それから、5ヶ月近くが経過して、今では、
寒さで身体が震える季節を迎えています。
振り返ってみると、2学期は、
大きな行事がぎっしりと詰まった、
非常に密度の濃い時間が流れていたと思います。
1年生は2泊3日の、榛名高原学校。
カッターを漕いで、仲間との友情を確かめ合いました。
キャンプファイヤーのフォークダンスでは、
私も一緒に踊らせてもらって、
とても楽しい時間を過ごすことができました。
主任の櫻井先生は、
1年の生徒たちは、
自分たちの役割をしっかり果たして、
自主的に行動できたことを、
とても立派だったと褒めてくださいました。
2年生は、キャリアスタートウィークが始まり、
それぞれの職場に出向き、
働くことの大変さを学びつつ、
仕事をやり終えた達成感を感じたことと思います。
わずか3日間の体験でしたが、生徒たちの、
顔つきが引き締まったように感じました。
主任の日野先生は、毎日、はらはらとしながら、
2年生の仕事ぶりを見守っていてくれましたが、
どの生徒も、しっかりと役目を果たすことが出来て
職場から、たくさんのお褒めの言葉をいただきました。
9月中旬からは、中体連の新人大会が始まり、
1・2年生を中心としたチームが大いに健闘しました。
戦う限りにおいては、やはり、目指すは優勝旗です。
多くのチームが県大会に出場し、第一中学校としての
活躍ぶりを示してくれたのは、
本当に誇れることだったと思います。
10月に入ると、本校の最大行事である、
扇祭が華やかに開催されました。
今年の扇祭の中心テーマは、
クリエーション「創造」であります。
未知なるものに挑戦する気概、心意気、そして、
限界を突破しようとする勇気があれば、
新たなる道が目の前に広がる、
そのような壮大なるテーマでありました。

モザイク壁画やビデオ制作、
ダンスを始めとした3年生たちのアクティブな活動、
合唱コンクールでの感動的な歌声、
今思い出してみても、私は、まさに創造の言葉のごとく、
新しいものを産み出していこうと懸命に努力している
一中生たちの熱い心意気を感じます。
私たちは、安中一中の3C精神の中で毎日生活をしていて、
自然と、その空気を吸いながら、
人として日々、成長を続けていることが、
確かな手ごたえとして、伝わってきます。
12月に入って、
3年主任の志田先生から、
高校受験のための面接練習の依頼があり、
副校長先生、教頭先生と3人分担して
生徒たちと直接、やりとりをする時間をいただきました。
3年生の生徒の活躍を知る上でも、
私には、とても有意義な時間だったと思っています。
3年間の一番印象に残っている思い出を尋ねると、
最も多い答えは、
部活動で頑張ったこと、あるいは、扇祭で活躍したこと
このふたつが圧倒的でした。
部活動では、うまくなるために、家に帰っても人知れず
トレーニングを続けた生徒がいます。
チームをまとめるために、苦労した生徒や
大きな挫折を味わい、それをバネにして前進できた生徒
どんなに部活動で疲れても、
毎日、ライフと自主勉強を欠かさなかった生徒
部活動を通して、目標に向かって努力することで
粘り強さが身に付き、仲間たちとの協力の大切さや、
思いやりや、礼儀を学んだと話してくれます。
同様に、扇祭においても、例えば合唱コンクール、
最優秀賞を目指して、クラスがひとつになったこと、
ひとつになる前に、大きな事件が発生して、
気持ちがばらばらになり、
でも、みんなで一生懸命話し合い、解決し、
そのことによって、いっそう、クラスの団結力が強まったこと、
本当に学校に来るのが楽しいと、
心から話してくれた女子生徒もいます。
私は、生徒たちに、自分を勇気付ける大切な言葉
元気にさせてくれる言葉は何ですか、
そういう質問をすることにしています。
努力は裏切らない 希望 ありがとうの言葉
継続は力なり 笑顔 日進月歩 七転び八起き
挑戦 臨機応変 好きこそ物の上手なれ
そして、その言葉にまつわるエピソードを聞かせてもらうと、
3年生たちは、大人への階段を一歩一歩
着実に登っていることが、よくわかります。
1年生も2年生も、この一中で切磋琢磨しながら、
やがて、このような立派な先輩に近づいていると思うと、
心の中に大きな希望が湧いている。
年度の始め、1学期の始業式において、
私は今年1年の目標として、
Courage and Challenge lead to Creation
勇気と挑戦の精神で、新たな第一中学校を創造しよう!
そう話しました。覚えてくれている生徒もいるでしょう。
それは、目に見える形で、着々と実現しつつあります。
目標に向かって頑張る学校になってきているのは、
やはり、リーダーとしての3年生たちの、
頑張りのおかげだと思っています。
でも私は、今の現状に、まだまだ満足はしていない。
生徒たちに不足している大事なものがある、
そう思い当たることが、実はあるのです。
1年を終える最後の話なのに、
何だか私の不満や苦言のように聞こえたら
申し訳ないけれど、私は、皆さんに、
もうひとつ、レベルアップした精神を持ってほしい、
そう願っているから、これから話すのです。
☆
私が生徒の皆さんに、もっと強く意識してほしいことは、
安中第一中学校の生徒としての
誇り、自覚、プライド、そして自負、
一中生としての、自信であり、覚悟です。
さらに、自分が学ぶ学校へのリスペクトの気持ちです。
保護者から学校に対する意見をいただています。
学校に対して厳しい意見もたくさんあります。
とりわけ多いのは、交通安全について
・登下校時、特に下校時にヘルメットを
かぶらない生徒が目に付きます
・自転車の乗り方が乱暴でいつか事故が起こるのではと
冷や冷やします。
・自転車の乗り方や、交通安全の基本的なマナーが
出来ていないと感じます。
つまり、学校を取り巻く地域社会で、
一中生が、重大な
ルール違反をしているという厳しい指摘です。
大人が、中学生の乱暴な自転車の乗り方を注意したら、
生徒が逆切れして、うるせえなどと、
反抗的な態度だったと
学校や教育委員会へ連絡が入ったことも、
何度かありました。
すべての生徒がそうではないのは
もちろん分かっていますが、
学校の決まりや世の中のルールを
守れない生徒がいるのは事実です。
そして、そのような生徒によって、
第一中学校の生徒は自転車の乗り方が乱暴で、
ルールを守らない、だめな学校だと言う、
烙印を押されてしまうのです。
私はそれを非常に悔しく思っています。
先ほど述べたように、一生懸命に頑張って、
成長している生徒がたくさんいます。
私の自慢の生徒たちが、本当にたくさんいます。
しかし、一旦学校から出てしまうと、
注意をしてくれる先生もいないし、
よくないことを軽い気持ちでする生徒に対して、
皆さんが気軽に考えている以上に、
地域の人たちの目は、厳しく、
一中生に注がれることになります。
一中生の制服や体操服を着ている限り、
私たちは、一中という看板を背負っています。
だらしない服装もそうだし、
学校の決まりをきちんと守らない、
その一番のもとをただすと、
一中生としての自覚、誇り、プライドが欠如していることです。
私はそう感じますが、皆さんはいかがでしょうか。
違反していることを地域の人に見られて平気なのは、
そのことによって、どれだけ、
一中の評判を下げているのか、
その事実に、生徒は全く気づいていない。
私たちは、もちろん、生徒も私たち職員も、
安中一中という学校の仲間であり、構成員であり、
そこで毎日、
成長させてもらっているのは間違いない事実です。
だから、その名前を汚すようなことは、
絶対に慎まなければならない、
逆に、どこにいても、
善行(よい行い)をするように心がけていれば、
一中生たちは、あいさつがよくできて、明るくて、礼儀正しくて、
気が利いて、立派だねえと、褒めてくれるようになる。
学校はもっともっと素晴らしい学校になり、
自然と、生徒たちも、力を授けてもらえるようになる
これは間違いない事実です。
大人の階段を上がる際に、間違った考えをしてしまい、
人が見ていなければ大丈夫、
少しくらいルールを破ったって、など、
ゆるくて、甘い自己管理をするようになる生徒は、
大人になってから、
周りから信用されない人になることが多い。
それはとても残念なことだと思う。
天知る、地知る、人ぞ知る
天も地も、人も、
自分の行いを必ず見ている、という言葉があります。
自分自身に正直になること、そして、
一中生であることをしっかりと自覚して、誇りを持ち、
とりわけ、3年生に対しては、
学校のリーダーとしての強い意識を持って生活し、
残りの3ヶ月、勉学に励み、
新たな進路選択の重要な時期において、
最大限の努力をお願いしたいと思います。
☆
明日から冬休みに入ります。数えると15日あります。
年末年始の愉快な行事に浮かれていると、
大事な時間は、あっという間に、過ぎ去っていきます。
こういう時にこそ、自分を見失わないための、
大事な言葉を思い浮かべて、
それぞれの生徒たちが、健康と安全にくれぐれも注意して、
有意義な冬休みを過ごせることを願って、
2学期終業式の式辞といたします。
第2回学校経営評価に対して、評価表とともに
保護者の方からいろんなご意見をいただきました。
ひとつひとつを真摯に受け止めて、
経営改善に活かしていければと考えています。
3学期には、結果並びに、今後の方策について「一中通信」にて
報告させていただきます。
とりわけ、自転車利用のルールやマナーについては
多くのご指摘をいただいております。
3学期においては、重点的に対策を講じる予定ですので、
PTAや保護者の方々にもご協力をよろしくお願いします。
さて、平成26年も押し詰まってきました。
今年1年を振り返えると、第一中学校は
確実に秩序ある学校に変わりつつあります。
そして、さらなる高まりへと導いていくためには、
「生徒たちの自主性」に大いに期待をすると同時に、
学校に対する誇りや自覚を促すことだと感じます。
3学期にはまた新たな展開が生まれることでしょう。
平成27年もどうぞよろしくお願いいたします。
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