1学期終業式あいさつ  (H25・7・19)







1学期が、無事に終了しました。
198名の1年生を迎え入れ、
総勢591名でスタートした平成25年。

私にとっては、どの生徒も大きな事故に遭わず、
重大な病気もしないで、
元気に学校に通えたことが、一番うれしいことです。
皆さんは、学校で毎日授業を受け、
家庭学習もこなし、部活動では体や心を鍛え、
日々成長している、
第一中の生徒たちといっしょに、
学校生活を送ることができて、
そのことが、とても嬉しく、
同時に、とても誇らしく思います。

私は残念ながら、
全校の生徒の名前は、まだわかりません。
しかし、修学旅行前に3年生の班別の全員面談を行い、
一緒に奈良・京都の修学旅行に出かけ、
部活動でも、中心になって頑張ってくれているので、
少しずつ顔と名前が、一致するようになってきました。
そうすると、その生徒がよりいっそう、
身近に感じられます。
今まで、この学校で、
一生懸命に頑張り続けてきた結果
3年生の「今」があるんだなと、
そんな感慨を覚えます。

中体連の安中市夏季総体、
陸上と新体操、水泳を残していますが、
すでに、ほとんどの戦いは終わりました。
各会場を訪れて、
選手たちの頑張りを見せてもらいました。
戦いに勝利して、
最高の笑顔を浮かべる選手がたくさんいました。
県大会への切符を手にして、
努力は裏切らない、ことを実感したことでしょう。
晴れやかで誇らしい場面でした。

でも、勝負には、勝ちがあれば、
負ける側が必ずいるものです。
負けたこと自体、信じられなくて、呆然としている姿、
やがて、負けを実感して、選手たちが、
ぽろぽろと涙を流している
辛い場面にも遭遇しました。
それは、私にとっても、とても悲しい場面でした。
慰めの言葉も見つからないほどでした。

でもここで、敢えて言わせてもらえれば、
負けて、涙を流した選手たちは、
悔しさを自分の心でしっかり受け止めて、
これからの人生の、また別の場面で、
その悔しさをバネにして、
もっと大きな喜びに変えていってくれるはず、
そう、私は信じています。

勝ったときの感激は、やがて忘れてしまうけれど、
負けたときの悔しさは、
いつまでも心の中に残っているもので、
逆に、その人を、頑張れ、だから頑張れって、
背中を押してくれるのです。
私は、自分の経験からもそう思っています。
特に3年生、悔しさを忘れないで、
いつか、リベンジしてほしいです。

                   ☆

さて、1学期の終業式にあたり、
私が、改めて皆さんに伝えたいことは、
中学生のみなさんは、今、人生の中で、ものすごく大事な、
3年間を過ごしている
その途中にいる ということです。

この時期を逃してしまうと、
人生で一番記憶力がよくて、
理解する能力が高くて、努力すればするほど、
自分の力になる時期は、
永遠に二度とやってこないということを、
感じてほしいのです。
中学校の三年間は、
人生の基礎や土台を作るための大事な時期で、
頑張れば頑張るほど、
高みにまで登って行けるということです。

私はミスチルが好きで、よく聴きます。
「終わりなき旅」 という歌があります。
自分を励ます素晴らしい歌。
メロディもとてもいいです。


  高ければ高い壁の方が 登ったとき 気持ちいいもんな
  まだ、限界だなんて 認めちゃあいないさ


やろうと思えば誰だって、やれるはず。 
頑張れば気持ちいいよ、
最後は、

  もっと大きなはずの自分を探す 終わりなき旅 

いい歌詞だね。

まさに、中学生たちは、
もっと大きなはずの自分を探す旅の途中にいるんだ。
精一杯頑張ることが出来る力を与えられている、
ではそれを、 いつやるの、
「今でしょ」 中学生の今しかないんだ。

しかし、それをやるかやらないか、
残念ながら自分次第。
やらなくても済んじゃう。 なぜ?
面倒だから。つまんないから。 
そう言われると、困ってしまう。言葉が続かない。
でも、それでは、登ったときの気持ちよさは、
永遠に分からない。
それでは人生、ちょっと悲しいね。

              ☆

さて、明日から夏休みが始まります。
学年集会などで、
先生方からいろんなアドバイスをもらっているので、
私からはあまりくどくどを言いません。

でも、敢えて言わせてもらえれば、
自分の夢を実現させるために、
夏休みの目標をしっかり持ってほしいということです。

こんな言葉があります。

  夢があると目標がある。目標があると、計画がある。
  計画があると、行動がある。
  行動があると反省がある。反省があると進歩がある。
  進歩があるから、いつか夢がかなう。


 目指す夢の実現のために、具体的な目標を持つことを
 皆さんには、お勧めしたい。

 
ひとつ提案です。
私は、全校の生徒たちの通知表を見せてもらいました。
一字一句見せてもらいました。
所見に、いろんなことを先生方が書いてくれています。
励ましの言葉や、
素晴らしいアドバイスもたくさんあります。
ただ、少々、気になる記述があります。
それは、提出物が出せないことを
指摘されている生徒が少なくなかったことです。
毎日続けることが苦手な様子です。

そこで、提案です。
どんな目標でもかまいませんが、
38日間の夏休み中、一日も欠かさず、
毎日必ずやることを、
目標の中心においてください。

勉強でも運動でも、心がけでも、
何でもいいから、毎日続けたいことを決める。
そしてそれを続ける。
続けようとする意識が、
自分の生活を大きく変えてくれます。

高いところを目指してみよう。
登ってみなければ気持ちよさはわからないよ。

それでは、健康に留意し、
事故に巻き込まれないように安全に
めいめいが充実した夏休みを過ごせるよう、
お祈りしています。



全校集会を中心として、
生徒たちに話した内容をアップしてきました。
これは、私にとっては授業のようなものです。
一生懸命にタイムリーな話題を考えてはいますが、
どれだけ生徒たちに伝わっているのか、心もとないです。
もっともっと精進しなければと、終わった後いつも反省ばかりです。
時間を見つけて、日々雑感についても、
3学期から更新していきたいと思っています。
 (H26.1.12 私立高校入試日 学校にて待機、健闘を祈る!)





 中体連壮行会あいさつ  (H25・7・5)







各部の選手が一堂に会しました。

誠に壮観です。身震いするほどの感動を覚えます。
力強い宣誓の言葉を聞き、皆さんの大会や、
コンクールにかける熱い思いを、
私はしっかりと受け留めました。
そんな皆さんに、
私からは、先生方を代表して、「激励の言葉」を贈ります。



職員室の前にある、飾り戸の中には、
第一中学校40年の、
中体連の華やかな歴史が、息づいています。
優勝旗、優勝カップ、たくさんの賞状、当時の写真。
先輩たちが、汗を流し、時には涙を流しながら、戦い抜き
勝ち取った証であります。
新体操や野球部は、全国大会にも臨んでいます。

皆さんは、一中の校舎で過ごし、毎日一中の空気を吸い、
一中生としての自覚や誇りを、自然と身に付けて成長しました。
一中スピリットの DNA を
引き継いでいることを自覚してください。

7日のサッカーを緒戦として、戦いを始めるわけですが、
一中というブランドに自信を持ち、
相手に臆することなく、堂々と向かっていってほしいと思います。

私がかつて「打倒一中」と叫んだ、
その言葉を正面から受け止め、
選手の皆さんは、受けて立つ覚悟を固めてください。

              ☆

続いて、
試合、あるいは、コンクールに臨む心構えをお話します。

それは、
勝とうと思うな、無心で頑張れ。
優勝しようなんて思うな、
その瞬間、瞬間を、ひたすら集中しようということです。 

勝ちを意識すると、その気持ちが緊張感を生み出します。
緊張感は、筋肉を堅くする。
筋肉が堅くなると、無駄な力が入る。
無駄な力は、いいプレーを妨げる。

このサーブが入ると試合に勝てる。
ツーストライクを取ったから、この1球で勝負が決まる。 
あと5分、ゴールを守り切れば勝てる。

勝ちを意識すると、動きが止まり、隙ができます。
逆転負けをするチャンスを、
相手に与えてしまうことになるのです。
絶対勝とうぜ、と気合を入れるのは、試合が始まる前まで。

始まったら、その瞬間、その瞬間を、
無心でプレーしてほしい。
「勝利」という結果は、後から必ずついてくるものです。

「心を無にして、ひたすら集中しよう」 

試合に臨む選手たちに、贈る言葉です。

それでは、第一中学校の選手たちの、
大いなる活躍を期待し、
励ましの言葉といたします。

                壮行会の写真は ここ からご覧ください。



まさに壮行会にふさわしい選手たちの入場です。
これだけの選手たちがそれぞれの場所で毎日、
一生懸命に汗を流してきたのだなと思うと、
本校のパワーに圧倒されてしまいます。
部活動は競技ですから、勝つために日々の努力があるのですが、
その活動を通して人間性を高めていくことがいっそう大事です。
大きな声で挨拶をする、仲間との絆を大切にする、
時間を守って活動する、活動の場を清め整える、
本校では、技術指導のみならず、部活動に向かう姿勢について、
もっともっと、職員で話し合っていく必要があると感じています。
2年生をリーダーとする新体制が始まっています。
「凡事徹底]を、改めて心したいと思います。





 6月の朝礼の話  (H25・6・3)







話の冒頭になりますが、
第一中学校を、あいさつであふれる学校にしていきましょう。

あいさつの声が響く学校は、
生徒が生き生きと生活する学校です。
みんなで力を合わせて、そんな学校にしていきましょう。

あいさつの仕方について、話します。
まず、声の大きさ。
お腹に息をためて、しっかりと、声を前に出します。
これは、野球部の生徒たちがお手本となります。
それでは、気持ちを込めて、朝の挨拶を交わしましょう。

 「皆さん、おはようございます!」

あいさつの仕方について、二つのことを付け加えます。
あいさつをするときには、
相手の目をしっかりと見ることが大切です。
目をそらしてはいけません。

もうひとつ、お互いに目があった時、
向こうからのあいさつを待つのではなく、
自分が最初にあいさつをするようにしましょう。
あいさつは、先手必勝です。
これが出来る生徒は、
誰からも好かれる大人に成長していきます。

              ☆

さて、本題、6月に入りました。
先々週には、2年生の東京旅行、
3年生の奈良・京都の修学旅行が無事に終了しました。

私は、3年生の旅行に同行しましたが、
感心したことがたくさんありました。
例えば、東京駅や京都駅での集合の様子です。
添乗員さんの指示に従い、無駄話もなく、
迅速に並べたのは立派だと思いました。
これほど大きい学校では、普通、
なかなかそういうことが出来ないのです。

相手に対する思いやりや奉仕の精神を持った生徒も
多いこともわかりました。
京都の市バスの中で、
お年寄りに席を譲る場面がたくさんあったようです。

「お席をどうぞ」と、
さりげなく声をかけられるのは素晴らしいです。
私も、帰りの電車で、女子生徒から席を譲ってもらい、
楽をさせてもらいました。
そういう人たちは、世の中に貢献する、
立派な大人に成長していくと
私は確信しています。

旅行2日目は、京都市内の班別行動ですが、
男女の仲がとてもよく、
男女が協力して班行動ができたのも立派でした。
女子がしっかりしている班では、
男子は、女子をうまく立てていて、
さすが、カカア天下の群馬県、ならではの風景です。
男子が行動的な班では、
女子が、男子がはめをはずさないように
きちんと寄り添って、行動できていたように思いました。

小さい頃は、男女の意見が合わなくて、
よくけんかをするものですが、
大人になるに従い、
自分にはない、異性のよさを感じながら、
相手を尊敬、リスペクトできるようになってきます。

男女が仲良く、楽しそうに話している場面を見ると、
私は、とってもいい眺めだなと思います。
3年生には、それが出来ているので、
集団の面談をしても、学級の雰囲気は、
明るくて楽しい、そんな感想が出てくるのです。

仲間の悪口を言ったりすると、
学級全体がなんとなくぎくしゃくしたり、
暗い雰囲気になることがありますが、
3年生に限っては、
そういうことがないようで安心しました。

              ☆

ところが、学校全体を見渡すと、
いろんな困った問題が生じているように感じます。

1年の中で、この時期は、
集団づくりで一番大事な時期に当たります。
1年生は、4つの小学校から集まってきて、
新たな集団を作っている最中。
小学校でのやり方が違うので、意見がぶつかるのも当然です。
どのクラスも、新しい一中の学校文化を作るために、
苦労しているだろうなと、私は想像しています。

2年生においても、同様です。
1年と3年に挟まれていて、一番しんどいのが2年生です。
学校に慣れてきて、目標を見失いがち。
ちょっとくらいいいやと、怠け心や、
わがままな気持ちが生じるのも2年生の特徴です。
これは、誰もが経験することです。

学校ではいじめアンケートを実施していますが、

「悪口を言われました」 「無視されます」
「こそこそと、陰口を言われているようです」
「持ち物を隠されたことがあります」


そのような報告を受けたとき、
心がとても痛みましたが、
でも、冷静に考えてみると、
今この時期を、みんなで悩みながらも、
何とか無事に通過できれば、
いつか、話した、 no rain、 no rainbow
今は、クラスの中でざあざあと雨が降っているけれど、
綺麗な虹を見るためには、
つまり、クラスのみんなと感激を味わうために、
いろんな試練が必要だったんだなあ、
そんなふうに、振り返ることがでれば
いいなと私は思っています。

                 ☆

いじめや悪口、ふざけなどについて、
私の意見を聞いてほしいと思います。
私はいつも、こんなふうに感じています。

自分なりの、目標を持って努力している生徒は、
絶対、相手が嫌がるようなことは言わないということです。
頑張っている生徒は、仲間を大事にする。
お互いに励まし合って生活している。
だから、絶対に、人のせいにしたり、悪口を言ったりしない。

悪口を言う生徒は、自分に自信がなくて、
目標が持てない、かわいそうな子なんだね。
自分なりの目標が見つかれば、誰だって頑張る。
そして、周りにいる仲間たちと協力するようになる。
だって、協力する事って本当はとっても楽しいことだから。
皆さんは、そういうふうに感じないですか?

そんな子がいたら、
みんなで助けてあげなければいけない。
そんな子は、きっと助けを待っているはずです。

              ☆

これから、ちょっとした実技をします。
わたくし校長と、元気な徒会役員の生徒5人との綱引きです。

5対1の戦いとなります。
若い時代は誰にも負けない自信があったけれど、
今は推して知るべし。生徒は元気いっぱい。
では、やってみましょう。


 写真の左端が私、生徒たちはばらばらの位置にいます。
  私の位置は変わらず、力が均衡しています。


なぜ、生徒たちが勝てないのかわかりますか?
では、どうしたら勝てるのだろう?






  生徒たちが同じ場所まで近づいて引き始めると
  力が何倍にも増して、私は思わず前に飛び出しました。
   (写真をクリックすると大きな画像で見られます)

みんなばらばらの場所にいた時は、
5人でも校長先生と互角だったけれど、
5人の生徒が近づいて力を合わせたら、
あっという間に、負けてしまいました。

皆さん、理由はよく分かっていると思いますが、
ばらばらの方向に力を発揮しても、その力は
ひとつにはならないで分散してしまいます。
理科の『力の合成』で学ぶ分野なのだけれど、
力は同じ方向に重ねていくと何倍にもなる。
思い思い勝手な方向に引っ張っても
それぞれの力は打ち消されて、
実際現れる力はわずかになってしまうのです。

今日の結論です。
力は同じ方向に向けてこそ強力に働きます。
力を「気持ち」に置き換えてみてください。
それは学級だけではなく、部活動だってそう。
仲間の気持ちがばらばらでは、
いくら努力しても大きな力にはならない。
みんなで、同じ方向に向かって、同じ目標を掲げて、
力を合わせて綱を引いていきましょう。
それが団結力です。




学級がまだまだまとまらない6月の朝礼。
生徒間でのトラブルも発生していた時期でした。
力の合成の考えをもとにして、実際に綱引きをしてみました。
私の身体がぐっと前に飛び出すように引っ張られたとき
生徒から歓声というか感嘆の声がもれました。
生徒たちが実感として感じてくれたら、嬉しいことです。
力を合わせる大切さをいくら伝えようとしても、
集団としての成功体験がなければうまくいきません。
生徒の人間関係に留意しつつ、生徒が活躍する場面を
できるだけ多く保障することが大事だと考えています。





 5月の朝礼の話  (H25・5・12)







みなさん、おはようございます。
5月に入っています。
緑が目に染みる、美しい季節を迎えています。



第一中学校に赴任して、1か月余りが過ぎました。
新1年生と同じように、
慣れない毎日を過ごしてきましたが、
でも、だんだんと、この学校が、
居心地のいい場所に変わりつつあります。

朝学校に来ると、交通安全の街頭指導をしたり、
部活動の朝練習の様子を、
見学したりする余裕も出てきました。
校庭ではテニス、サッカー、ソフトボール、
体育館では室内競技の選手たちが汗を流しています。
久芳グランドでは野球部、
陸上競技場では陸上部が熱心に練習をしています。
校舎からは吹奏楽部の演奏が聞こえてきます。

一中の生徒たちは、
朝早くから部活動の練習に励んでいて、
本当にえらいなあと感心してしまいます。

この学校では、生徒たちがとても明るく、
毎日を、過ごしていることが本当に嬉しいです。
廊下などで出会うと、
私の顔をだんだんと覚えてくれたようで、
元気よくあいさつをしてくれる生徒が、増えてきました。

                 ☆

先々週から、学年主任の峰岸先生を始めとして、
3学年の先生方にはご無理を申し上げて、
3年生の生徒たちと、修学旅行の班別に、
集団面談をさせてもらっています。

この第一中学校を支えている、
3年生はどのような生徒たちだろう、
少しでも早く、顔や名前、そして、その生徒の個性を知りたい、
そんな気持ちで始めた面談ですが、
初対面というだけあって、
お互いに、緊張する場面も確かにありますね。

それは当然ですよね。
でも、中には、自分を上手に表現できる生徒がいて、
校長室で、ミュージカルの歌を歌ってくれた生徒もいて、
面談の場がふっと和むのです。 
本当に嬉しかったです。

さらに、私がたくさんの元気をもらったのは、
どの3年生たちも、中学校生活を一生懸命に生きていて、
将来の自分のために、いろんなことに取り組んでいることです。

この時期、全精力を注ぎ込んで頑張っていることは、
やはり部活動。春季大会が終わって、
夏季総合体育大会まで、あと3か月。
そのことを十分に自覚していて、
ともかく、悔いが残らないように出来る限りの努力を続けたい、
そして、指導してくださっている先生のためにも
頑張りたい、そんな気持ちを話してくれる生徒もいました。

一方で、部活動と勉強の両立も大事だけれど、
それだけでは精神的にもきついし、
リラックスして、明日からの元気を得るために、
結構、いろんな趣味を持っている生徒がいることも、
驚きのひとつでした。
音楽を聴くこと、読書をすること、
パソコンやゲーム、食べること、寝ること、
(どこでも、一瞬で寝られるという、
すごい特技をもつ生徒もいましたよ)

釣りが好きな生徒や、朝早くから近所を散歩している生徒、
映画鑑賞で、007シリーズをすべて見た生徒、
エレクトーンが上手でコンクールのために作曲までしている生徒、
オーケストラでベートーベンを弾いている生徒
モトクロスのオートバイで、
大会に入賞している生徒もいました。

若い頃から、好きなことをずっと続けていけば、
これからの人生を、
後々まで豊かにしてくれると私は思っています。
私は、中学2年生でギターを始めて、
もう40年以上いつもそばにギターがあります。
ギターがなければ、私の今の人生は、
つまらないものになっていたはず、
そんな思いがしています。

3年生の生徒たちからは、
一人一人いい話を聞かせてもらって、
たくさんの元気をもらっています。本当にありがとう。
面談はまだ全部終わっていませんが、
残るクラス、よろしく願いします!

                 ☆

さて、今話したことは、私の朝礼の前置きです。
これからの朝礼では、前置きはもっと短くしますが、
今回に限っては、3年生に関して、
話したいことが多過ぎてこんなことになってしましました。

後半は、私が皆さんに、
頑張ってほしいことを話す時間だと思ってください。

                 ☆

今日の、話の内容は、今取り組んでいる部活動を
もっと上達させる方法についてです。
特に、最終学年の、
3年生の生徒たちに対して伝えたい内容です。

中体連の春季大会が終わりました。
活躍できた部もあれば、努力むなしく、
敗退して悔し涙を流した部もあります。
しかし、春の大会は夏の前哨戦です。いわば通過点。
夏の大会で、笑うものが真の勝者です。
ですから、「勝ってもおごらず、負けても、腐らず」
この気持ちを大事にしてください。

本論に入ります。
大会までの後3か月をどのように過ごすかで、
勝敗の分け目があると私は思っています。
練習の仕方に関わる、私の考えを伝えたいと思います。

そのヒントになったのは、なんと、大相撲の親方の言葉。
その親方曰く、

「練習には、二つの種類の練習がある。
どちらが欠けても上達はしない。
ひとつは、すぐに効果が出る練習、もう一つは、
漢方薬のように時間がかかるけれどじんわりと効いてくる練習。
この二つの練習を毎日することが大事だ」


相撲でいうと、すぐに効果がある練習は、
ぶつかり稽古、要するに、
本番に近いような練習です。
しかし、それだけではうまくならないと、親方は言います。
お相撲さんは、相撲取りになったら、
四股をひたすら踏まなければならない



 正式な四股は、片足をぴんと上方に跳ね上げてから
 どすんと体重を地面に落とします。
 数回すると息が上がってしまうほどハードな運動です。

 
試しに、柔道部の岸田くんに四股の実演をしてもらいました。
 会場からは大きな拍手が起きました。


四股は、腰の安定、下半身を鍛えるのに重要。
四股をお相撲さんは、毎日300回から500回踏みます。
それに、すり足、鉄砲の基本も合わせて。
それを地道に続けられるものがうまくなっていくのです。

実際、こんなことばかりしていても、
相撲はすぐには強くなりません。
しかし、このような練習が、後々、じわりじわりと効いてくる。

皆さんが今取り組んでいる部活動に当てはめると、
即効性のある技術練習だけでは夏を乗り切れないということ。

野球でいうと、練習試合などは一番実践的な練習だね、
その実践の中で、自分の不足している技術を確かめ、
練習でそれを補うこともできる。
でも、私の経験から言うと、それではまだ足りない。

これからの季節、どんどんと暑くなって、
体力的に苦しい戦いになっていく。
最後まで勝ち続けるためには、
どこまで、自分たちの力を落とさないでやれるか、
エラーなしに頑張れるか、仲間どうしで励まし合って、
最後まで走り切れるかどうか、それにかかっている。
負けるときには、相手が強打で勝っているよりも、
自分たちのミスで自滅することがほとんど。

私が思うに、勝ち続けるチームは、
基礎トレーニングを欠かさないで、
こつこつと、やってきた選手のいるチーム。

体の基礎を作るのは、やっぱりランニング。
走ることによって、足腰の安定が出ている。
テニス部の毎朝のランニングは素晴らしいと思う。
吹奏楽部だって、音楽以前に体力が必要だと思ってね。

若い時代は技術も大事だけれど、
基礎体力が一番大事だということ。
技術面ばかりに目が向いてしまうと、
身体づくりを忘れてしまう。

練習を全部で10するとして、そのうちの2から3を、
基礎トレーニングに使ってほしい。
ともかくしっかり走れ。
今の苦しみが、夏の笑顔に必ずつながっていくはず。

まとめです。
練習には二つの種類があるということ。
目先のことだけではなく、3か月後に効いてくる、
漢方薬のような練習は自分にとっては何かを考えて
地道に努力してほしい。 
「こつこつは勝つコツ」  

夏の勝利ほどの感動は、人生ではそう味わえないもの。 
3年生たち、頑張ってほしいです。




後々効いてくるトレーニングについて、
いろいろと考えることがあります。
運動だけではなくて、学力を伸ばす場合においても、
普段の心がけで、ずいぶんと差が出るのではと思います。
例えば、本校では10分間の朝読書を実践しています。
わずか10分、されど10分。
8時30分になるとすぐに本を読める態勢でいる生徒は、
物事を始める心の準備が整っている証拠。
朝の10分間がきっかけで、一日の生活に気持ちよく始まります。
授業しかりテスト準備しかり、
結局日頃からの小まめな準備や、ちょっとした心がけが
やがて大きな差となって現れるのでは想像します。
見かけのことばかりを意識するのではなく、
後々効果が出てくることは何かを意識して、
生徒たちには二つの種類の努力を重ねてほしいと願っています。





 4月の朝礼の話  (H25・4・23)







おはようございます。

毎月1回の全校集会の時に、
皆さんに話をする時間をいただきます。
私にとっては、この時間は、全校のみなさんへの、
大事な授業だと考えています。
その折々に、ちょっとでも、
心に留まる話ができればいいなと思います。
そんな内容になるように心がけていきたいです。



25年度が始まって、今日で第4週目に入りました。
全校591名と63名の先生方を乗せた船の名前は、
「安中一中丸」 です。

とりあえず、順調に港を出港できたのではないかと思っています。
これから1年をかけて、大海原を航海していくわけですが、
いつも穏やかな海を進めるわけではなく、
強い日差しを浴びて息苦しくなることもあるだろうし、
時には、激しい嵐に出会って船が傾いたり、
どこを進んでいるのかわからなくなるほど、
濃い霧の中を通らなければならない時も
きっとあると思うのです。

でも、 始業式に話したように、
 no rain、no rainbow
 
綺麗な虹を見るためには、雨という試練が必要。
安中一中丸は、
大きく揺れることもあるだろうけれど、
何の変化もない航海(人生)って逆につまらない。
困難なことに出会うと、アドレナリンがどっと出て、
頑張ろうという気持ちになるよね。

私の基本的なものの考え方は、
失敗したって、大阪弁で「かめへん、かめへん」の構え。
(私は大阪生まれの大阪育ち)
「かめへん」を標準語に訳せば、
「かまわない、気にするな、心配するな、
 大丈夫、大丈夫、(野球の)ドンマイ、ドンマイ」の意味。

人生、うまくいかないのが普通だから。
失敗したら、誰にも見られないところで、
一人でめそめそ泣けばいい。
でも、あきらめないで努力すると、
必ずうまくいくから、絶対に、「大丈夫」。

皆さんは、これから安心して、
「安中一中丸」での航海を楽しんでほしい。
もし、自分でどうしても解決できないような、
困ったことが出来たら、
そんなときには、先生方がしっかりと手を差し伸べてくださいます。
これが、年度始めにおける、
私から皆さんへの激励のエールです。

                 ☆

前置きが長くなりました。
今日の朝礼で私が皆さんに伝えたいことは、
心の中に、 『大切な言葉』 を持ってほしいということです。
自分自身を勇気づける言葉を、
自分の中に持っていてほしいということです。

                 ☆

私自身の経験を話したと思います。
もう、40年も前の話ですが、私は大阪生まれの大阪育ちです。
大阪市にある内代小学校という学校を卒業しました。

卒業に際して、担任の先生が、
校長先生が、ひとりひとりに短冊に言葉を書いてくださるので、
その言葉を一生懸命考えるようにと話されました。
ずいぶん長い間考えて、
「自信と勇気を持とう」とお願いしました。




なぜそういう言葉を書いてもらったかというと、
自信と勇気がある人間になりたかったからです。
友達はものごとをはっきりというけれど、
私は考えがうまくまとまらないので、
いつも、あいまいな意見しかいえない、とか。

授業中に、堂々と手を上げて先生の問いに答えている人を見て、
はきはきと考えを言える人に、なれたらいいなあ、とか。
そんなことをぐずぐずと考えている自分はいやだなあとか、
そんなことを考えていると
よけいに自信がなくなってくるのです。

もうひとつ、自分には劣等感のもとになるものがありました。
私はおばあちゃんにとても可愛がられて、
おばあちゃんが作ってくれるご飯が美味しくて、美味しくて、
中学校入学の時には、丸々と太っていたのです。
そんな自分は、小学校から野球が大好きだったので、
迷わず野球部に入部しました。

ところが、昔はスパルタ教育の時代。
厳しい先輩がいて、1年生は、校庭を20週とか走らせるのです。
太っていた自分は、人よりも1週も2週も遅れながら、
顔を真っ赤にしてよろよろと走っていました。

校庭で練習をしているバレー部の女子たちからも、
笑われたりもしました。
だから、そんな自分に、
なかなか自信が持てませんでした。

そんな時に、自分を助けてくれたのは、
校長先生に書いていただいた
「自信と勇気を持とう」という言葉。
いつも見えるところに貼っておきました。

今思うと、心の大きな支えになったし、
それがきっと励みになって、
頑張ることができたのだと思います。

中学校の3年にもなると、背も伸びて、
体が締まってきて、足も速くなった。
かつて私のことを笑った人よりも走るのが速くなって、
時間がかかったけれど、
自分自身、成長したなあって実感することができました。
もっとよかったこともあるのです。
その言葉について、いろいろと考えることもできました。

「勇気を出す」というのはどういうことか。
勇気というと、思い切ってやることを想像することが多い。
火事現場で、家が燃えているところに飛び込んで、
人を助けることが出来たら、それこそ、勇気ある行動だね。

でも、普段の生活では、静かな勇気こそ大事じゃあないかって思う。
例を挙げてみれば、
困っている友達に、さり気なく、
励ましの声をかけてあげられるのが勇気。

授業中に騒がしくなったら、
「先生の話を聞こうよ」って言ってみよう。
よくないなあって思うような友達からの誘いを
きちんと断れるのも勇気。
勇気にもいろんな形があるということなんだね。

「自信を持とう」の「自信」についても、
いろいろと考えることがあります。
自信を持つことは本当に立派なことだろうかって。
自信のある人は、自分が、自信があるものだから、
人に対しては、逆に厳しくなることもある。

自信のない人は、その分、他人の心の痛みがわかる人間。
自信がない人は、
よし、自信をつけるように頑張るぞと考えてもいいし、
自信のないことは、自分自身が優しいからであって、
自信がないので自分はだめな人間だと考える必要はない。

今日の話の結論です。
中学の時代は、思春期といって、
いろんな思いがわきあがってくる時期。
その大事な時期に、信じる言葉、
自分を勇気づけてくれる言葉を持ってほしい、
このことが、私の皆さんへのメッセージです。

自分を励ます言葉を持つことができれば、
少々の苦しみだって、へっちゃら。
大丈夫、
安心して学校生活を送っていきましょう。

                 ☆

最後に、ありがとうの言葉を伝えたいと思います。

私は、第一中学校へ来て、
初めての学校なのでたくさんの不安を持っています。
そんな時、廊下で、こんにちはの声をかけてもらうとほっとします。

部活動の朝練習を見て回った時、
元気にあいさつをしてくれ、
わざわざ集まってきて「お願いします」って、言ってもらうと、
仲間に入れてくれるんだなって嬉しい気持ちになります。
本当にありがとう。

土曜日から春季大会が始まりました。
女子ソフトボールが二中を倒して優勝しました。
応援席にいて、選手たちが頑張る姿を見せてもらい、
試合が終わり、
優勝の喜びの輪に入れてもらって、最高でした。



柔道部も素晴らしい活躍をしました。
サッカー部も、今まで無敵だった強敵新島を
5−0で下したという報告を聞いて、
そんなパワーのある一中に仲間入りしたことを、
心から嬉しく思っています。
次に続いていく生徒たちの活躍が大いに楽しみになりました。



「安中一中丸」が港を出て1ヶ月が経過しました。
大きな人事異動があったことによって、
信頼していた先生がいなくなり、
とりわけ生徒たちが動揺している様子がうかがえました。
しかし、考え方を変えてみれば、
新しい環境の中でシャッフルされつつも、あえて、
自分の立ち位置を確保しようと努力することによって、
通常では発揮できない力を与えられることもあるのです。
言い方が雑のようで申し訳ないですが、
物事は考えようによってプラスにもマイナスにもなります。
船が揺られつつも、前に進むよう頑張ります。





 1学期始業式の話  (H25・4・7)







おはようございます。
平成25年度を無事に迎えることができました。
新2・3年生の生徒の皆さん、進級おめでとう。

私が3月までいた松井田南中学校は、
全校生徒が180名くらいの小さな学校でした。
本校のひと学年くらいの規模です。
1年生が加わると、600名の生徒が一つ屋根で生活する第一中学校。
このすごいエネルギーをとても新鮮に感じつつ、
新しく出来たこの体育館で、
平成25年度の始業式を無事迎えることが出来て、
嬉しい気持ちでいっぱいです。

ここにいる新2,3年生 合計 392名の皆さんは
新しい年度を迎えて、どんな気持ちでいることでしょうか。
誰も心の中を覗き見ることはできませんが、
希望を抱きつつも、案外、
不安を感じている人が多いのかもしれません。

この中には、大好きだった先生がいなくなって
悲しんでいる生徒がいるかもしれないし、
この後、新しい学級編成が伝えられますが、
最高の友だちと、
別々のクラスになってしまうことが起こるかもしれません。

私自身も、4月から新しい環境に入ることが決まって、
夜中に目を覚ましてしまうことが何度もありました。
自分では意識していないようでも、潜在的な不安の気持ちが膨らんで、
精神をうまくコントロールすることができないのです。

でも、きっと、大丈夫です。

ハワイに、こんなことわざがあります。
 no rain、 no rainbow

 日本語に訳してみれば、
no rain  雨が降らなければ、no rainbow 虹は出ない

 当たり前のことですが、
 雨という試練があってこそ、美しい虹を見ることができるのです。
 「これから良いことがきっと起きるよ、そのための雨なんだ。」
 そんな意味が含まれています。

つらい思いをしたり、涙を流したりすることはあっても、
その後には、きれいな虹が出る。
努力をしたら、きっといい結果が出るから、
そう自分を励ます言葉でもあります。

今日から、私は、第一中学校の仲間の輪に入れてもらい、
生徒のみなさんがいろんなところで努力している場に立ち会って、
たくさんの元気や感動を分かち合えることを
とても楽しみにしています。

                 ☆

さて、今日は1年のスタートとなるとても大事な日です。
これからの心構えについて、
私なりの思いを皆さんにお伝えしたいと思います。

私は、前任の竹内徹校長先生から
この学校には、 「安中一中の精神」 という、
とても大事な合言葉があると
お聞きしていました。

とりわけ、3C精神という、英語の頭文字がCで始まる3つの言葉。
これは、今から18年前に作られたそうですが、

creation 創造  courage 勇気 challenge 挑戦  の3Cです。

一中生たちの心にいつもあって、
それぞれの指針となった大事な合言葉だと
私は思っています。

竹内校長先生から教わり、
今日この日を迎えるに当たって、何度もつぶやいてみましたが、
これから始まる平成25年度にぴったりではないかと、
思わず、手を打ってしましました。

  最初の言葉は、 creation 創造
「創造」の意味は、 新しいものを作り出すことです。

皆さんは、今まで説明を受けているかもしれませんが、
今年から来年、再来年にかけて、
第一中学校の校舎が大規模に改築されます。

40年間使われてきて、たくさんの生徒たちがこの校舎で学び、
立派に巣立っていった歴史のある校舎ですが、
老朽化も進んできて、
大きな地震に耐えられないことも分かり、
2年間をかけて、新しく、生まれ変わるということになります。
まさに、creation 創造の時代が始まります。

校庭に仮設の校舎が建ちます。
校舎内の引っ越しも大変です。
校舎建替えによる不自由さをみなさんに強いることになります。
野球部やサッカー部、ソフトボール部が十分に練習する場所が
確保できないことになります。
そんな時こそ、さきほどの、
creation 創造の言葉を思い出したいと思います。
  
普通に毎日が過ぎているときには、
人間はそれに慣れっこになってしまい、
工夫ということを忘れてしまします。
しかし、大変なことが起こると、何が必要かを一生懸命に考えて、
真剣に行動するようになります。
それが、新しいものを創造する creation の意味(背景)です。
第一中学校が、3C精神 creation を本当の意味で、
発揮する時代がやってきたと私は実感しています。

この creation 創造 は、個人の生活の中に生かしても
いいのではと思っています。

学習の仕方や部活動での練習の方法を、
自分なりに工夫してみること。
読書を通して、世の中のさまざまな知恵と出会うこと。
今取り組んでいる、趣味の世界を深めること。
それらは、すべて creation 創造 につながります。

ボランティアのような社会貢献活動をしている人が
この中にはいるかもしれない。
新しい人と人との出会いは、
それはとても、クリエイティブな出来事です。

私も、この4月から、creation 創造 というキーワードをもとに、
自分の生活を見直し、
より発展させていこうと肝に銘じているところです。

みんなで、心をひとつにして、頑張っていきましょう。

              ☆

最後に一言付け加えます。

私が、かつて 「打倒一中」 を叫んでいたように、
部活動においても、皆さんは、
他校の挑戦を、正面から受けて立たなければなりません。
苦しい練習を耐え抜く、覚悟はできているでしょうか。

ひたすら、優勝旗やコンクールの金賞を夢見て
頑張る時期があってもいいと私は思います。
若い力を、完全燃焼させていきましょう。

たくさんの思いを込めて、始業式の話といたします。



広い体育館で目を合わせることなく、
不特定の生徒たちに語りかけてみても、果たして、
私の発する言葉は誰かの中に留まってくれるだろか。
緊張した時間が終わり、ふうっと息を吐きました。

それからしばらく後の出来事です。
ある女生徒が no rain, no rainbow の言葉を通学かばんに入れて
大事にしているようですよと、小島先生からお聞きしました。
そして、その 手作りの紙 を見せてもらい、
その言葉がとても気に入りましたと本人から聞かせてもらって、
ちゃんと言葉は届いてたんだと、しみじみとした喜びを感じました。
いつか、この場でお伝えしたいと思っていました。