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1学期が、終了しました。
205名の1年生を迎え入れ、
総勢590名でスタートした平成26年。
授業日にして、72日。
皆さんは、学校で毎日真剣に授業を受け、
家庭学習もこなし、
部活動では体や心を鍛え、
日々、大きく成長しています。
そんな、現在進行形の生徒たちと
この学び舎でいっしょに、
学校生活を送ることができて、
私にとっては、そのことが、とても嬉しく、
同時に、とても誇らしく思っています。

この終業式が終わって教室に戻ると、
それぞれの生徒は、
担任の先生方から、1学期の努力の証としての
通知表をいただくことになります。
私は、事前に、
全員の通知表を読ませてもらっています。
特に、生徒の1学期の活動の様子について、
担任の先生方が言葉で伝えてくださる、
所見が楽しみです。
生徒の頑張りを、
ここでいくつか紹介してみたいと思います。
もちろん名前は匿名ですが、
あれっ、自分のことかもしれないな、
あるいは、クラスの仲間のことかもしれないと
思い当たる人がいるかもしれません。
最初紹介するのは、このような文章です。
人に対して、分け隔てせず、公平な態度で接し、
クラス全体を盛り上げてくれました。
つまり、人を差別することをしないで、
誰とでも仲良くできて、
困っている人がいたら助けてやるなどして、
学級をよくしようと頑張ってくれる生徒のこと。
この生徒は学級のリーダーかもしれません。
リーダーでなくても、
公平な態度って素晴らしいですね。
おそらく、誰からも信頼されている生徒でしょう。
奉仕の心を持った生徒もたくさんいます。
担当以外の仕事でも嫌な顔ひとつせず、
喜んでやってくれた生徒
放課後、自主的に教室を綺麗にし、
休み前には教室の花を持ち帰って家で世話をしてくれた生徒
掃除がない日の放課後、黒板をきれいにして、
床の掃除を手伝ってくれた生徒
(この生徒は男子です。運動部で頑張っています)
給食当番などの仕事は真面目に取り組み、
安心して仕事を任せることができる生徒
枯れかけている花に毎日水をやって、
再び花を咲かせてくれた生徒
凡事徹底について、以前、話したこともありましたが、
掃除だとか係りの仕事だとか、
そのような小さなことをきちんと積み上げていける生徒は、
とても立派だと思います。
やがていろんな面で、成功を収めていくことでしょう。
やるべきことに、しっかり立ち向かう生徒の姿も、
多く見受けられました。
物事を深く見つめ、自分を律していこうとする生徒
ライフ、自主学習ノートを毎日忘れず提出することができた生徒
たとえ部活動が忙しくなって、時間に追われる日が続いても、
提出物が甘くなることが決してなかった生徒
嫌なことから逃げないで、
笑顔の裏で努力を積み重ねている生徒
私がとてもありがたいと思っていることは、
先生方が、学級で、あるいはいろんな場面で、
生徒たちが努力している姿を
しっかりと見てくださっているということです。
さぼりたい気持ちがいっぱいあるけれど、
ここで力を抜いてしまえば駄目になってしまうから、
もう少し頑張ってみよう、
自分のことも大事だけれど、
仲間のことを思えば、自分のことはさておいても、
周りを、一生懸命に盛り上げていこう、
校内に、このような人たちが増えてきて、
ある一定の割合に達すると、
学校は大きく変わっていくはずです。
今はまだ道半ば、近い将来、
私は、そのような生徒が
どんどん増えると確信しています。
☆
さて、終業式を迎えましたが、
安中市の夏季総合体育大会は、未だ継続中です。
25日の県大会壮行会にて、
すべての結果が出揃いますが、
一中の選手たちは、本当に一生懸命に戦っています。
選手たちに、エールを送りたいと思います。
劇的な勝利を収めて、
選手たちが、抱き合って喜んでいる場面に接しました。
優勝旗とともに、県大会への切符を手にして、
努力は裏切らないことを、実感したことでしょう。
晴れやかで、誇らしい場面でした。

でも、勝負には、勝ちがあれば、
負ける側が必ずいるものです。
力及ばず戦いに敗れてしまい、
ぽろぽろと涙を流している、辛い場面にも遭遇しました。
それは、私にとっても、とても残念な場面でした。
慰めの言葉なんか見つからない。
でもここで、敢えて言わせてもらえれば、
涙を流した選手たちは、
悔しさを自分の心で冷静に受け止めて、
これからの人生の、また別の場面で、
その悔しさをバネにして、
もっと大きな喜びに変えてほしい。
勝ったときの感激は、やがて忘れてしまうけれど、
負けたときの悔しさは、
いつまでも心の中に残っているもので、
その悔しさがエネルギーとなって、
次は頑張れって、背中を押してくれる、
私は、自分の経験からもそう断言できます。
すでに、部活動から、
引退を余儀なくされた選手たちには
悔しさを忘れないで、
いつか、リベンジしてほしいです。
そして、そういうことをすべてひっくるめて話すと、
そんな頑張りを見せてくれた、
あるいは、今も見せてくれている
3年生たちに、心から感謝したいと思っています。
3年生たちが、頑張ってくれているから、
今の一中があり、
このように静かに全校集会を持つことが出来る、
緊張感のある学校になっていると思います。
緊張感のない学校では、生徒たちが騒ぎ出し、
収拾がつかなくなってしまう、
今のこの瞬間も、
生徒たちの視線が私のところに集まっています。
その元をたどると、
最上級生である、3年生の身体から発散している、
未来に向かって頑張りたい、
自分自身を成長させたい、
そんな思いであり、
それが緊張感となって、1年生、2年生たちにも
伝わっているのだと思っています。
3年生には、心から感謝です。
3年生たちは、2学期以降も、
本校の中心となり
学校を大きく、牽引、リードしていってくれるはずです。
1学期の終業式には、
生徒たちが4月から頑張ってきたことや、
リーダーとしての3年生たちの活躍について、
ぜひ、皆さんに話したいと、ずっと思ってきました。
一中生としての自信と誇りを持って、
これからも、それぞれが、
26年度の歩みを続けてください。
☆
さて、明日から、39日間の夏休みが始まります。
学年集会などで、先生方から、
いろんなアドバイスをもらっていると思うので、
私からはあまり、くどくどと言いません。
敢えて言わせてもらえれば、
自分の夢を実現させるために、
夏休みの目標をしっかり持つべきだということです。
それも、壮大な目標ではなく、
無理をしないでも達成できる、
小さな目標から始めてほしい、
ということです。
昔、読んだ、道徳の本で、
鮮明に記憶している話があります。
君原健二という、オリンピックで銀メダルと取った
有名なマラソン選手の話です。
42.195kmを走りきるのは本当に辛いこと。
ゴールまでは遠すぎるので、
あと5キロ頑張ろうと思い、
それでも辛いと、あと1キロだけでも頑張ろう
それでも辛ければ、
ともかく、あの電柱まで何とか頑張ろう。
そのようにして、目標を身近なところに置いて、
小さく小さく区切りながら
ひとつひとつをクリアしていくと、
結局は長い距離を、走り切れたというのです。
その話のタイトルは、
「目標は小刻みに」 というものでした。
イチロー選手も言っている、
小さなことの積み上げが、
やがて自分を遠くへと運んでくれるということを
私は、とても印象深く記憶しているのです。
それでは、健康安全にくれぐれも注意して、
充実した夏休みになるように祈っています。
以上で、1学期終業式の話を終えます。
しっかり、話を聞いてくれてありがとう。
☆
この後、生徒指導主事の清水先生から、
○夏休み中の家庭生活での留意点
○交通安全
○夏休み中の部活動
についての生徒への注意がありました、

サマーライフにも、
詳しく書かれていますので、
事故等に遭わないよう、
また、携帯によるトラブル等に巻き込まれないよう
節度ある生活をお願いしたいと思います。
本日を持って1学期が終わりました。
保護者の方々には大変お世話になりました。
今年度は、交通事故等、学校の安全体制に甘さがあったことを
深く反省しているところです。
自転車の乗り方を始めとして
交通リールを守り、決まりを守ることについて
2学期以降、生徒とともに考えていきたいと思っています。
さて、終業式の後、表彰を行いました。
しっかりとした生徒が育ってきています。

25日の県大会壮行会には、
中体連関係の表彰も行う予定です。
過日の定例校長会の折に教育長指示の中で、
「休みに入る直前、入った直後、
休みが終わる直前に事故が多発する傾向がある』
そのような話がありました。
明日以降、やっと休みに入ったということで
気持ちがゆるむことが考えられます。
くれぐれも事故等に遭わないよう、
重ねてご指導をお願いいたします。
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