1学期終業式の話  (H26・7・18) 







1学期が、終了しました。
205名の1年生を迎え入れ、
総勢590名でスタートした平成26年。
授業日にして、72日。

皆さんは、学校で毎日真剣に授業を受け、
家庭学習もこなし、
部活動では体や心を鍛え、
日々、大きく成長しています。
そんな、現在進行形の生徒たちと
この学び舎でいっしょに、
学校生活を送ることができて、
私にとっては、そのことが、とても嬉しく、
同時に、とても誇らしく思っています。



この終業式が終わって教室に戻ると、
それぞれの生徒は、
担任の先生方から、1学期の努力の証としての
通知表をいただくことになります。

私は、事前に、
全員の通知表を読ませてもらっています。
特に、生徒の1学期の活動の様子について、
担任の先生方が言葉で伝えてくださる、
所見が楽しみです。

生徒の頑張りを、
ここでいくつか紹介してみたいと思います。

もちろん名前は匿名ですが、
あれっ、自分のことかもしれないな、
あるいは、クラスの仲間のことかもしれないと
思い当たる人がいるかもしれません。

最初紹介するのは、このような文章です。

人に対して、分け隔てせず、公平な態度で接し、
クラス全体を盛り上げてくれました。


つまり、人を差別することをしないで、
誰とでも仲良くできて、
困っている人がいたら助けてやるなどして、
学級をよくしようと頑張ってくれる生徒のこと。
この生徒は学級のリーダーかもしれません。
リーダーでなくても、
公平な態度って素晴らしいですね。
おそらく、誰からも信頼されている生徒でしょう。

奉仕の心を持った生徒もたくさんいます。

担当以外の仕事でも嫌な顔ひとつせず、
喜んでやってくれた生徒


放課後、自主的に教室を綺麗にし、
休み前には教室の花を持ち帰って家で世話をしてくれた生徒


掃除がない日の放課後、黒板をきれいにして、
床の掃除を手伝ってくれた生徒

(この生徒は男子です。運動部で頑張っています)

給食当番などの仕事は真面目に取り組み、
安心して仕事を任せることができる生徒


枯れかけている花に毎日水をやって、
再び花を咲かせてくれた生徒

凡事徹底について、以前、話したこともありましたが、
掃除だとか係りの仕事だとか、
そのような小さなことをきちんと積み上げていける生徒は、
とても立派だと思います。
やがていろんな面で、成功を収めていくことでしょう。

やるべきことに、しっかり立ち向かう生徒の姿も、
多く見受けられました。

物事を深く見つめ、自分を律していこうとする生徒

ライフ、自主学習ノートを毎日忘れず提出することができた生徒

たとえ部活動が忙しくなって、時間に追われる日が続いても、
提出物が甘くなることが決してなかった生徒

嫌なことから逃げないで、
笑顔の裏で努力を積み重ねている生徒


私がとてもありがたいと思っていることは、
先生方が、学級で、あるいはいろんな場面で、
生徒たちが努力している姿を
しっかりと見てくださっているということです。

さぼりたい気持ちがいっぱいあるけれど、
ここで力を抜いてしまえば駄目になってしまうから、
もう少し頑張ってみよう、

自分のことも大事だけれど、
仲間のことを思えば、自分のことはさておいても、
周りを、一生懸命に盛り上げていこう、

校内に、このような人たちが増えてきて、
ある一定の割合に達すると、
学校は大きく変わっていくはずです。
今はまだ道半ば、近い将来、
私は、そのような生徒が
どんどん増えると確信しています。

              ☆

さて、終業式を迎えましたが、
安中市の夏季総合体育大会は、未だ継続中です。

25日の県大会壮行会にて、
すべての結果が出揃いますが、
一中の選手たちは、本当に一生懸命に戦っています。
選手たちに、エールを送りたいと思います。

劇的な勝利を収めて、
選手たちが、抱き合って喜んでいる場面に接しました。
優勝旗とともに、県大会への切符を手にして、
努力は裏切らないことを、実感したことでしょう。
晴れやかで、誇らしい場面でした。



でも、勝負には、勝ちがあれば、
負ける側が必ずいるものです。
力及ばず戦いに敗れてしまい、
ぽろぽろと涙を流している、辛い場面にも遭遇しました。
それは、私にとっても、とても残念な場面でした。
慰めの言葉なんか見つからない。

でもここで、敢えて言わせてもらえれば、
涙を流した選手たちは、
悔しさを自分の心で冷静に受け止めて、
これからの人生の、また別の場面で、
その悔しさをバネにして、
もっと大きな喜びに変えてほしい。

勝ったときの感激は、やがて忘れてしまうけれど、
負けたときの悔しさは、
いつまでも心の中に残っているもので、
その悔しさがエネルギーとなって、
次は頑張れって、背中を押してくれる、
私は、自分の経験からもそう断言できます。

すでに、部活動から、
引退を余儀なくされた選手たちには
悔しさを忘れないで、
いつか、リベンジしてほしいです。

そして、そういうことをすべてひっくるめて話すと、
そんな頑張りを見せてくれた、
あるいは、今も見せてくれている
3年生たちに、心から感謝したいと思っています。

3年生たちが、頑張ってくれているから、
今の一中があり、
このように静かに全校集会を持つことが出来る、
緊張感のある学校になっていると思います。

緊張感のない学校では、生徒たちが騒ぎ出し、
収拾がつかなくなってしまう、
今のこの瞬間も、
生徒たちの視線が私のところに集まっています。

その元をたどると、
最上級生である、3年生の身体から発散している、
未来に向かって頑張りたい、
自分自身を成長させたい、
そんな思いであり、
それが緊張感となって、1年生、2年生たちにも
伝わっているのだと思っています。
3年生には、心から感謝です。

3年生たちは、2学期以降も、
本校の中心となり
学校を大きく、牽引、リードしていってくれるはずです。

1学期の終業式には、
生徒たちが4月から頑張ってきたことや、
リーダーとしての3年生たちの活躍について、
ぜひ、皆さんに話したいと、ずっと思ってきました。

一中生としての自信と誇りを持って、
これからも、それぞれが、
26年度の歩みを続けてください。

             ☆

さて、明日から、39日間の夏休みが始まります。
学年集会などで、先生方から、
いろんなアドバイスをもらっていると思うので、
私からはあまり、くどくどと言いません。

敢えて言わせてもらえれば、
自分の夢を実現させるために、
夏休みの目標をしっかり持つべきだということです。
それも、壮大な目標ではなく、
無理をしないでも達成できる、
小さな目標から始めてほしい、
ということです。

昔、読んだ、道徳の本で、
鮮明に記憶している話があります。
君原健二という、オリンピックで銀メダルと取った
有名なマラソン選手の話です。
42.195kmを走りきるのは本当に辛いこと。

ゴールまでは遠すぎるので、
あと5キロ頑張ろうと思い、
それでも辛いと、あと1キロだけでも頑張ろう
それでも辛ければ、
ともかく、あの電柱まで何とか頑張ろう。

そのようにして、目標を身近なところに置いて、
小さく小さく区切りながら
ひとつひとつをクリアしていくと、
結局は長い距離を、走り切れたというのです。
その話のタイトルは、
「目標は小刻みに」 というものでした。

イチロー選手も言っている、
小さなことの積み上げが、
やがて自分を遠くへと運んでくれるということを
私は、とても印象深く記憶しているのです。

それでは、健康安全にくれぐれも注意して、
充実した夏休みになるように祈っています。

以上で、1学期終業式の話を終えます。
しっかり、話を聞いてくれてありがとう。

             ☆

この後、生徒指導主事の清水先生から、

○夏休み中の家庭生活での留意点
○交通安全
○夏休み中の部活動

についての生徒への注意がありました、



サマーライフにも、
詳しく書かれていますので、
事故等に遭わないよう、
また、携帯によるトラブル等に巻き込まれないよう
節度ある生活をお願いしたいと思います。



本日を持って1学期が終わりました。
保護者の方々には大変お世話になりました。
今年度は、交通事故等、学校の安全体制に甘さがあったことを
深く反省しているところです。
自転車の乗り方を始めとして
交通リールを守り、決まりを守ることについて
2学期以降、生徒とともに考えていきたいと思っています。

さて、終業式の後、表彰を行いました。
しっかりとした生徒が育ってきています。



25日の県大会壮行会には、
中体連関係の表彰も行う予定です。

過日の定例校長会の折に教育長指示の中で、
「休みに入る直前、入った直後、
休みが終わる直前に事故が多発する傾向がある』
そのような話がありました。
明日以降、やっと休みに入ったということで
気持ちがゆるむことが考えられます。
くれぐれも事故等に遭わないよう、
重ねてご指導をお願いいたします。




 教え子からのメール  (H26・7・11)







中津瀬先生 へ

ご無沙汰しております。
今日、久しぶりにホームページをみさせていただきました。
交通事故の件…。
我が家の娘も中学校1年生の時、車にはねられました…。
平成22年7月9日 金曜日。
もうすぐ丸4年になります。

仕事中に登録していない電話番号から
携帯へ着信がありました。
いつもなら登録外の電話は出ないはずなのですが、
なぜかその時は何も考えずに出たのです。

『ゆかちゃんのお母さんですか!
ゆかちゃんが車にはねられて血だらけなんです!
今、救急車を待っています!』

『娘は意識はありますか?』

『はい。おうちの電話番号わかる?と聞いたら、
お母さんの携帯番号を答えました』

日赤に運ばれました。
処置をしていたので、娘に会うことはできずただ廊下で
待つだけでした。

やっと救急の部屋に呼ばれ、
娘の顔を見るとガーゼで拭いただけの血だらけの顔でした…
目からは大粒の涙がこぼれ娘は
『ママ、ごめんね…』と。
私は、涙が止まりませんでした。
 
新しい環境になじめず、
数日でしたが、5月に不登校という辛い日々もありました。
やっと元気に通学するようになり、
ほっとしていた矢先の事故でした。

翌日は、クラスの友達と
前橋の七夕まつりに行く約束をしていて
浴衣も準備していました。

病院のベッドの上で、明日、みんなと七夕まつり行けるよね?』と
泣きながらなんども聞いてきました。
でも、車のフロントガラスに跳ね上げられ
反対車線へほうり出され顔面から
道路に叩き付けられ顔は、
はれあがり誰が見ても出かけれる顔ではありませんでした。

ホームページにも書かれてありましたが、
娘もヘルメットで助かりました。
相手の軽自動車は廃車になるほどの衝撃で、
娘が救急車で運ばれた後にかけつけた警察方は、
現場に残された車をみて
『死亡事故』と決めていたそうです。

毎日、ヘルメットのあごひもの事は毎日、
口うるさく注意していました。
娘もきちんと守ってくれました。

あのあごひもが緩んでいたら、
娘の命はありませんでした。

保険会社の方に言われました…
このヘルメットは大切にとっておいてください。
このヘルメットが命を救ってくれたのですから…と。

わが子のあんな姿を見るのは、
親としてとても悲しいものです。
勉強なんかできなくても良い…
この子さえそばにいてくれれば…。
今でも、7月9日がくると涙が出できます…
生きていてくれてよかったと。

前橋七夕まつり…
毎年、娘と一緒にゆかた着て出かけています。
なんでもない、当たり前の毎日が
当たり前に過ごせることが幸せなのですよね…。

今でも大きな傷が腕の残っています。
でも、その傷が
はずかしいとは一度も言ったことはありません。
それよりも大切な命あることに、
娘は気づいたのかもしれません…。

交通事故ゼロ…大きな課題かと思います。
でも、可能性もゼロではないでしょう…。


                ☆

悦ちゃん

連絡をありがとう。
お子さんについて、大変な経験をされたのですね。
本当に命あってよかった!
親としての子を思う気持ちを
しみじみと読ませていただきました。

切実な思いが溢れていて、
胸にぐっときました。
重ねて、娘さんが今こうして元気に生活されていることを
心から安堵した次第です。

2年前の南中学校でも
卒業式前日に大変な事故が起こりました。

明日卒業するという生徒が自転車で道路に飛び出して
車にはねられ、
何とドクターヘリで国立へ搬送されたというのです。
急いで現場に駆け付けてみると、
割れたフロントガラスに血や髪の毛がこびりつき、
ましてドクターヘリが出動したと聞くと、
最悪の状況が心をよぎりました。

幸いなことに、命に別状なく、
病院にすぐさま飛んでいくと、
本人に会えて、大丈夫かと聞くと
涙を流してうなづいてくれました。
本当によかったと心から思いました。

事故は一瞬のことです。
目の前で死亡事故を目撃したことがありますが、
人の身体から血がどんどんと流れ出し、
どうしてこんなにどんぴしゃのタイミングで
事故って起こるものなのだろうか、
1秒早くても遅れても、ヒヤリで済んだのに‥。
運命というものを信じるようになりました。

悲惨な事故が起こらないように
祈るばかりです。
           
中津瀬 隆


              ☆

 中津瀬 先生

娘は、夜中に突然傷を負った右腕をつかみ奇声を発し、
目を覚ますという日々が数日続きました。
病院に向かう車も
前が見える助手席には
半年くらい座ることはできませんでした。
もちろん自転車通学も一年以上できませんでした。

明日が、7月9日…毎年、
怖くてこの日だけは送り迎えをしたくなるのです。
私が、まだ忘れられないのですよね…
娘には言えませんが…。

でも、本当にあごひもだけで命守られるのです。
警察にも呼び出され、
事情聴取のようなものをされた時に、
私は初めて娘をはねた車輌を写真でみました。
目をそむけたのを覚えています…。

警察の方も、これで生きているのが不思議なくらいだと…。
救急車が来るまでずっと娘を励まし
付き添っていてくれた女性が、
近所の内科の看護師さんでした。
娘が風邪をひき、受診した時、
突然泣き出してしまいました。
『元気になってよかった…』と。

事故現場の破片を片付けてくれた方、
赤城県道をふさいでしまい
交通整理をしてくださった会社の社長様…
たくさんの方にご迷惑とご心配をおかけしてしまったのと同時に、
感謝の気持ちでいっぱいでした。

毎日、無事に家に帰ってくることが
当然ではないということを改めて実感した出来事でした。

『平凡な毎日』という言葉を耳にすることがありますが、
あまりよろしくないイメージを持たれがちですが、
何よりも幸せの言葉…ですよね。




悦ちゃんは、私が教員になって2年目の教え子です。
30年ぶりの同窓会の幹事をしてくれた縁で、
うちにも遊びにきてくれました。
娘さんが事故に遭ったことは初めて聞きました。
事故の連絡を聞いたときの気持ちはどんなものだったろう。
想像するだけでもつらいものがあります。
本当に軽傷で済んでよかったです。
切実な内容だったので、
許可をもらって掲載してみることにしたのです。

翻って、本校の生徒の様子を見ていると
自分だけは絶対に事故に遭わないと思っているかのように
スピードを出して勢いよく学校に駆け込んできます。
地域からも乗り方が悪い等の注意の声が届きます。
ヘルメットのあごひもがゆるゆるのケースや
暑いからとヘルメットを脱いで運転している生徒がいると
学校評価のご意見にもありました。

学校では折あるごとに注意を促していますが、
おそらく自分のこととして捉えていないのでしょう。
これを読んでいただいた保護者の方は、
ぜひ、ご家庭で交通安全について
話し合っていただきたいと思います。
やがて成長して大人になれば
いっそう大きな「法的責任」を負うようになります。
守るべきことをしっかり守る、
そういう遵法精神を中学生の時代に
身に付けるべきではないかと私は考えます。
交通安全しかり、生活習慣しかり、
痛い目をしてやっとわかるでは、
遅すぎると思うのです。





 臨時全校集会  (H26・6・16)







授業をカットして、臨時の全校集会を開催しました。
この2年間で初めてのことです。
それだけ、大事な集会だと思ってください。

私は校長として、
一番大事なものとして考えていることは、
勉強や部活動も、もちろん大事ですが、
それよりももっと大切にしていることは、
生徒の皆さんの、健康と安全、
つまりかけがえのない命です。

保護者の方からお預かりをしている、
大事な生徒たちです。
毎日安全に学校に登校し、学校で楽しく生活し、
部活動に汗を流し、一日を無事終えて家に帰り、
家族との団らんを過ごすこと。
そして、そのような毎日を過ごす中で、
生徒たちが成長していくことです。
毎日そうあることを祈っています。

ところが、そのような生徒たちの健康や安全を
脅かすようなことが、
6月に入ってしばしば発生しています。
それは、登下校中の自転車による交通事故です。



6月に入り、
車との接触による事故が発生しました。
生徒は規則を守って運転していましたが、
残念ながら、車による被害者になりました。
運転手に対するマナーの悪さに強い憤りを感じます。

一方で、自転車運転に慣れてきたこの時期、
自転車の怖さを忘れてしまって、
転倒するなどの事故を起こした生徒もいます。

今日の集会は、もうこれ以上の事故が起きないように、
皆さんに交通安全について、
真剣に考えてもらおうと思い、
企画した臨時全校集会です。

             ☆

質問します。

4月から今日まで、自転車を運転していて、
あぶない!などと、ヒヤッとしたり、
ハッとしたりした経験した生徒は?
正直に手を挙げてください。

 (特に1年生においては相当数、手が上がりました)

ヒヤリ・ハットという言葉があります。
ヒヤリとしたり、ハッとした人が、ある一定の数を超えると、
ヒヤリ・ハットで済まないで、
本当に重大な事故が発生するという事実です。

ある集団で、ヒヤリ・ハットが300を越えると、
ひとつの重大な事故が起きるという報告もあります。
本校では、まさに限界値を超えたようです。

             ☆

私はロードサイクルという自転車に乗っています。
今までに、転倒して怪我をしたり、
いろんな大変な思いをしたりしています。
だから、その経験から、
自転車の怖さをよく知っているつもりです。

必ずヘルメットをかぶります。
あごひもも、調整します。
ゆるいと、転倒の衝撃で脱げてしまって
まったく意味をなさないからです。

先週、生徒が大けがをしましたが、
ヘルメットをかぶっていたので、
頭を保護できて、重大な事故にはなりませんでした。
救急車の隊員の人は、
生徒がヘルメットをかぶっていて
本当によかったと話していました。

本校の生徒たちを見ていると、
ヘルメットが面倒、じゃまくさいと、
平気でノーヘルをする生徒がいます。
あごひもが、ゆるゆるの生徒も、時々見かけます。

もし、事故に遭って、頭を打った時、
脳みそは、豆腐のように、やわらかいものです。
ヘルメットで守られていない頭は、
あっけなく壊れてしまいます。
自分の命を、自分で守ろうとしているのか、
本当に疑問です。
自分だけは大丈夫なんて、
傲慢なことを思わないでください。

自転車は真っ直ぐ走ることは得意ですが、
急カーブでは、非常に弱いです。
石ころひとつ踏んだだけで簡単に転倒します。
タイヤの空気圧も走る前に点検しています。
ゆるいと、タイヤがよじれて、カーブで転びます。
オーバースピードでの急ブレーキは、
大転倒のもとです。

これから自転車の安全運転について、
勉強をしてもらいますが、
自動車と同じで、
悪質な運転手が免許を取り上げられるように、
安全運転のルールを守れない生徒に対しては、
自転車通学の許可を一時停止する必要があるのではと、
そこまで、私は今考えています。

自分の命を守るということは、
決して他人事ではなくて、
皆さん自身の大事な問題です。
その意識は、これからも、
ずっと持ち続ける必要があります。

今回の集会をきっかけにして、
ひとりひとりが安全について、
真剣に考えてくれることを強くお願いします。

           ☆ ☆

この後、自転車の安全な乗り方のDVDを
全校で視聴しました。



 ・事故が起こる原因
 ・事故を起こした場合の責任
 ・事故を起こさないようにするために

などについて、映像によって具体的な知識を
学ぶことができました。
改めて事故の怖さも知りました。

           ☆ ☆

最後に、安全主任の静野先生から、
生徒の事故についての事故原因の分析と
どうすればそれを防ぐことができるのかを
実際の現場の写真をもとにして、
ていねいな説明がありました。





自転車の乗り方に関するワークシートも用紙され、
各学級に戻って、
安全な自転車通学について担任の先生と
話し合うことになりました。



臨時全校集会を持ったのは初めてのことです。
授業をカットしてまで実施しなければならない現状を
真摯に受け止めた結果です。
自転車の乗り方については、
地域からマナーが悪いとのお叱りの声が届きます。
その都度注意はしているのですが、
なかなか改善が図れなくて申し訳なく思っています。
今回の集会を通して、事故は他人事では決してないこと、
自分にも降りかかってくる可能性が十分にあること、
だからこそ、危険を回避するためには、
日頃から安全に関わる正しい知識を持ち、
しっかりした意志で行動に移すこと、
このことをぜひ生徒には理解してもらいたいのです。
ご家庭においても、改めて安全について
話題にしていただけたらと思います。




 6月の朝礼の話  (H26・6・2)







皆さん、おはようございます。
3年生の皆さんには、おはようさん。

6月に入りました。
新年度が始まって2か月が経過しました。

5月の大きな行事は、1年生の球技大会。
2年生の東京旅行。
そして、3年生の奈良・京都の修学旅行。
旅行では、事故や怪我もなく、
無事に出かけることができました。

私は、修学旅行に同行しましたが、
3年生たちは、とても精力的に、
奈良・京都の街を散策していました。
そして、どの生徒も、たくさんの素晴らしい思い出を
残すことができたと、担任の先生方から伺っています。

何より、学年全体に、
修学旅行をみんなで楽しもう、
素晴らしい旅行にしていこうという気持ちが溢れていて、
3年生全員が、秩序がある行動を心がけ、
一中生としての、
新たな自覚が生まれていたようです。





学年主任の志田先生は、
今回の旅行には、総合点、90点を上げたい、
そう話されていました。
3年生の皆さん、よかったね、
志田先生から、花丸をもらいました!





3年生たちは、昨年と比べて、精神的にも大人になり、
クラスの仲間たちと、協力する楽しさ、
男女が仲良く助け合う喜びに気付いたようです。
さすが、本校の中心である3年生たちは、
一中の伝統を引き継いでいると感心しています。

この調子で、大いに自信を持って、
本校の中心として、
これからもいろんな方面で力を発揮し、
活躍してくれることを願っています。

そして、昨日は、
サッカー、ソフトボール、テニス男女、
柔道個人戦の県大会があり、
3年生を中心に、大いに頑張りました。

悔しい思いをしたチームもありましたが、でも大丈夫、
結果を出すのは、最後の夏の大会です。
リベンジを誓うとともに、
勝敗の分かれ目は、
結局、自分自身に勝つか負けるか、
それにかかっていると思っています。



たった2ヶ月ですが、
生徒たちの頑張りを称えます。
平成26年度の滑り出しは、昨年と比べて全く遜色なく、
非常にいい形で始まりました。

         ☆

長い前置きを終わりにして、
いつものように、本題に入ります。

6月と言えば、
1年を折り返す節目の月となります。
でも、実感としては、
印象はあまりよくありません。
ゆっくり休める時間が少なくて、おまけに、
気温がどんどん上がってきて、
その暑さに身体がなかなか慣れなくて、
1年で一番苦しくて、
しんどい季節だと私は常々感じています。

なので、今日の朝礼は、
6月をうまく乗り切る体調管理、
6月を元気で過ごす方法をお話したい。
三つの大事なことを話すので、
ぜひ参考にしてみてください。

まずは、暑さに慣れる身体づくり。

5月末から、気温が急激に上がって、
30℃を超す日々が続いています。
身体が、暑さに慣れるためには、
1週間から10日かかると言われています。
気温が急激に上がると、
体温の調整機能がうまく働かないで、
力が出し切れないし、
身体の中に熱がこもってしまって
熱中症になりやすいです。

そこで、その対策を話します。

この時期に一番有効な方法です。
暑いからといって、
汗をかかないようにするのではなく、
逆に汗を出す工夫をすること。

100グラムの汗をかくと、
体温が1度下がるといわれています。
逆に汗が出ないと、体温が上がって、
熱中症へと進んでしまう。
つまり、汗を出やすくして、
体温調整が出来る身体を作るのです。
 (夏の打ち水を同じ原理で、
 汗が蒸発する過程で気化熱を身体から奪い
 体温が下がるのです)

朝練習の様子を見ていると、
テニス部や野球部は一生懸命に走り込んでいる。
陸上部もサッカー部もバスケット部も走りが競技の中心。

各部では、技術練習だけではなくて、
走ることによって汗を流し、
暑さに適応できるような工夫をしてみてください。
この時期の走る苦しさが、
夏場の気力を支えてくれます。

文化部でも、涼しい屋内ばかりではなく、
外に出て汗をかくことも必要だと思います。
比較的過ごしやすいこの時期にこそ、
心拍数を上げて汗をかき、
身体を馴らしていくと、
暑さに負けない集中力が養えます。

併せて、水分の補給についても話しておきます。

汗をかくと、身体のなかの、塩分が失われます。
かつて知識のなかった私は、
夏場に運動していて、
足が痙攣してしまったことがあります。
水分を取ればいいと思っていたのです。

そこで、教えてもらって、
塩の飴をなめて、スポーツドリンクを飲んでみると、
体調が見事に復活しました。
ただの水分補給だけではだめで、
汗で失われた塩分を
補給することが大事だと学びました。
選手たちは、水分補給の意義について、
しっかり理解してほしいと思います。

二つ目のキーワードは、食事と睡眠の大切さ。

暑くなる季節こそ、しっかりと食べること、
食べなければ身体がもたないです。
暑くなると食欲が落ちて体力が低下します。
部活動で夏を乗り切るためには、
身体に十分栄養を与えること、
そして、しっかり寝ること、つまり十分な睡眠です。
夜遅くまでゲームをしたり、
スマホをいじっていたりして、
寝不足気味の生徒は、
疲れやすいし、熱中症にもなりやすい。
まずは、健康な身体づくりを勧めたいです。

食べ物に関わって、
農家の方の知恵についても、
紹介しておきます。

太陽が照りつける農作業ではね、
例えば、梅ジュースのような
酸っぱい飲み物が用意されています。
これは実に有効な方法なのです。
酸っぱいものの中に含まれているクエン酸が
身体の疲れのもとになる物質を分解することが
研究で証明されているようです。

クエン酸という物質は、レモンやグレープフルーツ、
いちご、キウイ、梅干しなど、
酸っぱいものに含まれています。
激しい運動の後に、クエン酸をとると、
身体の疲れの物質が取り除かれて
疲労回復が早くなるということです。

レモンを輪切りにして砂糖漬けにしたもの。
梅シロップジュースなど、
家で用意してもらうといいかもしれないね。
ハードに動く選手たちには、
ぜひ試してほしいことです。

最後のキーワードは、
衣服による適切な体温調整。

運動しているときには、汗をかかなくても、
身体から絶えず熱を出しています。
保温力のあるトレーナーやジャージなどを着用していると、
熱が服の中にこもってしまって、外に出られない。
身体にとって、大きな負担となるのです。
運動に合った服装が大事だということです。

そのことで、ひとつ心配なことがあります。
皆さんの毎日の学校生活の様子を見ていると、
かなりの生徒たちが、暑いのにもかかわらず
青の長袖を着たまま。
小まめな体温調節では、
暑くなると脱いだほうが健康にいい。
気温が上がって、
身体に熱がこもっては
身体がだめになってしまいます。

先生から指示されて脱ぐのではなくて、
身体の具合を常にチェックする能力、
暑さ寒さを感じて、衣服で調整することや、
元気なら全力を尽くす、疲れたら休む、
身体の具合を自分で確かめることが
できればいいと思います。

まとめると、
@暑さに慣れるために、まず汗をかこう。走ろう!
A栄養と睡眠をしっかりとろう。
B服装で体温調節を小まめに。

話は以上で終わりますが、
それでも、暑さにやられて、
気分が悪くなったり、呼吸が苦しくなったりしたら
すぐ先生に申し出ること。

第一中学校では、すべての先生方が、
生徒たちの健康安全に
最善の注意を払っています。

特に3年生にとっては、7月の夏の総体へ向けて、
最高のコンディションで試合やコンクールに臨めるように、
健康管理に心掛けて、
最高の思い出を残してほしいです。



5月末からすでに30℃を超える熱暑日が続いています。
先日は6月始めですでに36℃という信じられない暑さ。
これから一体どうなっていくのでしょうか?
夏場における中体連の各種大会への対応等についても
近い将来大きな問題になるかもしれません。
今回の朝礼では、夏に向かっての体調管理について
具体的な話をしたつもりですが、
保護者の方々においてもぜひ切実な問題だと
捉えていただければありがたいです。

春季県大会が来週の土日にも開催されます。
それが終われば夏の総体までほぼ1ヶ月。
3年生にとっては集大成の夏がやってきます。
結局は暑さとの戦いになります。
栄養と睡眠による疲労回復がすべてです。
精神的にも安定させることが大事です。
一日一日を大事に過ごせればと思います。





 5月の朝礼の話  (H26・5・12)







皆さん、こんにちは。
緑が目に染みる、美しい季節を迎えています。
毎日を忙しく過ごしている皆さんも、
ちょっと足を止めて、
自然を眺める時間を作ってみてください。
きっと心が落ち着くと思います。

さて、私は、先々週から、
3年生主任の志田先生を始めとして、
学年の先生方にご無理を申し上げて、
3年生の生徒たちと、
修学旅行の班別に、
集団面談をさせてもらっています。

「自己紹介カード」というのをもとにして、
自分の長所やアピールできるところ、
趣味や特技、あるいは、
3年生としての心構えを聞かせてもらったり、
将来の進路についての希望を尋ねたり、
もちろん、修学旅行での班別行動の計画も
詳しく聞かせてもらっています。

計画によると、
浴衣を着て京都の街を流し歩く班や、
卵を3個も使った、
とろとろのオムライスを食べにいくことを
計画している班もありました。
みんなすごく楽しみにしているようで、
私も話を聞きながらわくわくした気持ちになります。
旅行の約束事をしっかりと守って、
安全で快適な修学旅行になることを
大いに期待しています。

面談の内容を、もう少し詳しく話してみると、
3年生ともなると、
社会参加というか、興味や関心がどんどん広がって
趣味も多彩になることに驚いています。

音楽を聴くことが好きな生徒がいっぱいです。
残念ながら、私が知らない
j−popのグループもいっぱいあって、
中には、コンサートに出かけている人もいるようです。

読書が好きと、答えた生徒も多いです。
前回の朝礼でもやったように、
いろんな分野の本を読んで、
自分の知的好奇心を広げること、
そして、そのことが、
将来の進路に繋がればいいなと思います。

その他、アニメ、まんが、ゲームにはまっている人も。
ゲームのやり過ぎは、要注意ですが‥。
中学生で、ピアノやギターや
ドラムができる人ってすごいです。
車やオートバイが大好きな生徒、
散歩が好きな生徒、ロードサイクル、
競技自転車にはまっている生徒、
中学生にもなると個性が豊かになってきて、
趣味も多彩になるなあと感心しています。
その趣味が嵩じて、
立派な仕事になれば素晴らしいですね。

まだまだ面談が続くので、
これから出会う生徒たちとの会話が楽しみです。

             ☆

さて、今日の朝礼の話題は、
3年生たちとの面談に、大いに係る内容です。
3年生に、これからの目標は何ですかと質問した際、
たくさんの生徒が
部活動に関する希望を語ってくれました。

春季大会が終わって、
夏季総合体育大会まで、あと2か月。
そのことを十分に自覚していて、
ともかく、悔いが残らないように
出来る限りの努力を続けたいと話しています。

とりわけ、後一歩で優勝を逃したチームでは、
夏は絶対に相手を押さえて優勝したい、
そんな気持ちがひしひしと伝わってきました。
そして、指導してくださっている先生のためにも
頑張りたい、そんな気持ちを話してくれる生徒もいました。

そのような3年生の思いを受けて、
本校の生徒たちは、
この2ヶ月をどのような心構えで
過ごしていけばいいのだろうか、
そのことについて、
私なりの考えを話したいと思います。

まず第一は、やはり努力する大切さです。
努力は裏切らない、
という意味を真剣に考えてほしいと思います。

この連休中の新聞記事に、
イタリア・サッカー1部リーグである、
インテル・ミラノの日本人選手
(誰だかすぐ分かる人がたくさんいるだろね)
そう、長友佑都選手へのインタビュー記事がありました。

インタビュアーがこういうふうに尋ねました。

「今、世界の一番レベルの高いところで活躍をされているが、
その、自信の裏付けは何ですか?」
彼はこう答えました。

「誰よりもトレーニングしている自信がある。
誰よりもやっているから、
相手の実力に敬意を表しても、自分が劣るとは思わない」


「どういう取り組み方をしているのですか?」

「チームの練習が始まる1〜2時間前にはグランドに出て、
一人で自分の課題に取り組んでいる、
チーム練習が終わった後も、居残りで練習している。
インテルでは、
自分以外にそのような練習をしている選手はいない」

彼はこう続けています。

「練習を休まず続けていると、
自分の中に眠っていた才能が花開いてくることがわかる」

「今まで、危ない、ボールを取られるかもしれない、
そのような不安や緊張感がなくなって、
来るならきてみろ!という気持ちになった」


長友選手の話をまとめてみると、
努力を続けていると、自分から新たな才能が引き出せる、
それが、自信に繋がるという発言に、
一流選手のすごさを見た思いがします。

部活の顧問の先生と話していると、
長友選手の言葉のように、
日々、真剣に努力している生徒が
部内で力を伸ばしていると話されています。

やはり、大事なことは、
運動能力とか運動センスではなくて、
身体が大きいとか小さいとか、足が速いとか遅いとか
そういうことよりも、目標に向かって、
努力を続けられることが
一番の才能だなと、納得します。

努力に関して、もう少し話を続けます。
野球の投手として活躍した桑田真澄選手が
「心の野球」という本の中で、こんなことを紹介しています。



努力というのは、
「表の努力」と「裏の努力」があるという。
そして、それが両立できてこそ、
努力が報われる、と。

「表の努力」は単純に、目標に向かって、
勉強を頑張る、部活に頑張る、言葉通り、そのまま。

一方で、「裏の努力」というのは、
普段の生活の中での心掛け。
これは、長谷部選手も、
「心を整える」で同様のことを書いています。
例えば、
身支度を整えるということや、
部屋などの整理整頓に努めることなど、
毎日の生活の態度に関わることです。

桑田選手は、高校時代、大会前には、
誰にもわからないように朝早くこっそり起きて、
グランドの草むしりをし、
学校のトイレ掃除をしたとのこと。

桑田選手はこんなふうに書いています。
「裏の努力」は、トイレ掃除だったり、草むしりだったり、
挨拶や返事であったり、
ゴミが落ちていたら拾うことであったり、
玄関の靴を揃えることだったり、
人の役に立つような行為です。

もちろん、そのことで、野球はうまくはならない、
でも、良い行いをするということは、
「運やツキ」を貯金していることで、
その貯金は、いつか人生の大事な場面で
大きな威力を発揮するということなのだそうです。

「凡事徹底」
小さなことの積み上げが大差となる、
平凡なことを休まず努めるべし
の意識に通じることでもあると考えています。

             ☆

努力に次いで、二つ目は、心の持ち方の問題。
生徒たちは、よく
「ポジティブ」という言い方をしていますね。
まさに、その言葉通り、
心の持ち方をちょっと変えただけで、
ずい分と気持ちが楽になるものです。
メンタルが強いという言葉がありますが、
もともとメンタルが強いということはなく、
気持ちの持ち方ひとつで、
メンタルを強くすることが可能なのです。

いくつか、例を示してみます。

例えば、このような考えをする選手がいるとします。
「あああ、こんな簡単なミスをして、自分はだめな選手だ」
こんな状況の時には、
次のように、気持ちを置き換えてみればどうでしょうか。
「誰だってミスはあるし、次へのプレーに集中してみよう」
と考え直す。
気持ちがすごく楽になるはずです。

次の例。
「もう残りの時間が少ないから、勝てないかもしれない」
どのように言い換えればいいかな?
「スポーツに逆転はつきものだから、最後まで挑戦しよう」
どうでしょうか。
実際に大逆転することだってあるのです。

「緊張しているし、相手は強そうだから、
この試合は負けるかもしれない」
違います。
「このプレッシャーが、戦いのエネルギーになるんだ」
と思えば、元気も湧いてくるね。

部活動が始まって、
「今日は、気持ちが乗らないから、明日頑張ればいいや」
と思う生徒がいたら、
「今日頑張って練習すれば、明日はもっと楽になるはず」
そういうふうに、
気持ちを切り替えてみればどうだろう。

マイナスの考えやマイナスの言葉を使うより、
プラス思考の言葉を思いつけば、
チームの誰かが、ナイスプレーの言葉を掛け、
ミスがあったら、次頑張っていこう、元気出していこうと
励まし合ったり、支え合ったりしていけば、
チームワークがどんどんよくなってくると、
私は考えています。
それが力を出していく源です。

             ☆

最後にまとめてみます。

大会に出る中学生は、体力的や能力的に、
それほど大きな差はない。
皆、年が同じの中学生です。
努力の差が、試合なり、勝負なり、
コンクールの結果として現れるのだと思います。
勝ちたいと思う気持ちの強さが、
結局は、勝敗を決めるのではないでしょうか。

併せて、メンタル面。気持ちの持ち方です。
ポジティブに物事を考えよう。
仲間と力を合わせて、
苦しい場面になってもプラス思考で困難と闘おう。
そのことが、
勝利への原動力になるかもしれません。

特に3年生には、
「いつやるの、今でしょ!」
そのようにして、
一日一日を大事に過ごしてほしいです。




3年生との全員面談が進んでいます。
昨年と比較して、ずい分と大人になったなあという印象です。
学級の様子を聞いてみると、
静かに授業を受けることができていると話し、
目標に向かって努力する姿勢や覚悟がうかがえます。
個人個人、これからの展望も見えてきているようで、
気持ちをより強くして頑張ってほしいです。

今回の話は、私自身、到底出来そうもないことで、
正直に言って心苦しいことも多々あります。
でも、生徒たちは、活躍している現役の選手たちが、
どういう気持ちでやっているかを知るに及べば、
それに近づいていこうと、
素直な気持ちで反応してくれるのではないか、
そういう期待感も心の中にはあるのです。
選手たちには、これからも励まし続けていきたいと思います。

               ☆

中体連春季大会の表彰も行いました。
県大会に出場する生徒たちには、
ぜひ、力を出し切って頑張ってください。



               ☆

学校保健委員会からも、
「歯と口の健康、及びエコキャップ運動」についての
大事な連絡がありました。 
生徒会の活動がますます活発になるよう期待しています。

            保健委員会からの連絡事項(pdf)









 4月の朝礼の話  (H26・4・21)







おはようございます。
毎月1回の全校集会の時に、
皆さんに話をする時間をいただきます。
私にとっては、この時間は、
全校のみなさんへの、大事な授業だと考えています。
生徒の皆さんの心に留まる話が
できればいいなと思います。

               ☆

26年度が始まって、
今日で第3週目に入りました。
全校591名と63名の先生方で
安中一中の平成26年度がスタートしましたが、
とりあえず順調な滑り出しができたと思います。
正直な気持ちとして、今年はどのような1年になるのか、
期待半分、不安も同じくらいあります。

でも、最上級生の3年生たちが、
学校を変えるために、しっかりとした自覚を持って
いろんな場所で頑張ってくれています。
志田先生を中心とした3年生の先生方も、
今年の3年生は動きがとてもいいと
褒めてくださっている。嬉しいです。

そして、それに続く2年生、1年生たちも
とてもまとまりのある学年になっています。
2年生はどうしても、中だるみになりがちだけれど、
主任の日野先生は、2年生の生徒たちは
先輩になった自覚を強く感じていて、
昨年度以上にやる気を感じると話しています。

新1年生も、新鮮な気持ちで毎日を過ごしています。
大きな声で朝、あいさつをしてくれて気持ちがいいです。
褒めるところがたくさんあるようです。
主任の櫻井先生は、毎回、学年だよりで、
1年生たちの頑張りを伝えてくださっています。

今年度の行動目標は、始業式に話したように、
勇気と挑戦の精神で、
新しい第一中学校を創造していくことです。

それぞれの生徒たちは、
そのための自分自身の目標を明確にして、
それに向かって頑張ってください。
中学校時代は、頑張れば頑張るほど、
自分の実力が高まっていくところです。
人生の中で一番伸びる時期です。
新緑の季節には、
空いっぱいに枝葉を広げることが大事です。

             ☆

さて、今日の話は、
その枝葉を広げるひとつの方法を
皆さんにお伝えしたいと思います。

本校では、8時30分から朝読書をしています。
廊下を歩いていると、物音ひとつ聞こえません。
みんな真剣に本に向かっています。
一日のいいスタートが切れています。
わずか10分という短い時間ですが、
その10分の積み上げが
1年を過ごしてみれば、大きな力となります。



今回の話ではパワーポイントを使ってみました。
スライドを以下、表示していきます。


今日は、読書のすすめについて、話したいと思います。
まずは、読書の意義について考えてみましょう。
平たく言うと、読書は本当に大切だということを、
皆さんに、伝えたいと思います。



本の中には、人間の知恵がぎっしりと詰まっています。
専門家に質問する機会がなくても、
本を参考にすれば、いろんなことが出来るようになります。
私が経験したことについて、少々話させてください。



私は理科の教師ですから、
理科を生徒にわかりやすく教えようと
授業に係る参考書を読んで勉強しました。
10年も20年も前に読んだ本でも、
心に留まっている本があります。
大村はま という先生は、
教師という仕事は、生徒と同じで、自分自身も、
日々、学び続ける姿勢が大事だと話されました。
今でも、我が身を振り返る、
大事な言葉になっています。



人生を楽しむためには、趣味の時間がとても大事です。
中2から始めたギターを上手に弾けるようになるために、
弾き方の本や、弾きたい楽譜を買いました。
音楽の教科は苦手でしたが、本のおかげで、
ゆっくりでも楽譜を読むことができるようになりました。
本を頼りに、いろんな曲が弾けるようになります。



美味しい料理が食べたいので、
蕎麦打ちの本とか、料理の作り方などのガイドブックも、
時々、本屋さんで買ったりしています。
卒業した生徒の中で、将来、お店を開きたいと
独学で料理の勉強を続けている生徒がいました。
その気になれば、本を頼りに、
いろんなことに挑戦することができるのです。



この本、知ってますか? 
「歴史ファンタジー 白狐魔記 全6巻シリーズ」



図書の土屋先生に紹介してもらったら、
すごく面白いです。
一匹の狐が、修行の末に、魔術を身に付けて、
何と、平安時代から江戸時代にかけて、
日本史の重大な場面を渡り歩き、
歴史上の人物とさまざまな関わりを持つのです。
歴史が好きな生徒は
この本にはまってしまうこと、絶対、請け合いです。
私は、わくわくしながら、最終巻を読んでいます。

読書すると、とってもいいことがあります。
知識や技能が身に付いたりするだけではなく、
本を読んでいると知らない間に、
言葉を理解する力が付きます。
それを、「国語力」と呼んでいます。
「国語力」が付いてくると、学習の内容がよくわかります。
学力がどんどんと向上していき、
早い話、テストの点数がぐっと上がります。



もうひとつ、読書の素晴らしいところは、



こんな絵本を読んだことがありますか?



「100万回生きたねこ」
読んだことのある人は? 
内容はここでは触れませんが、
私などは、この本を読むたびに、いつもいつも涙が出ます。

「わすれられないおくりもの」
これも、やっぱり、何度読んでも感動します。
これを読むと、亡くなった大事な人を思い出します。

「嵐の夜に シリーズ」 
これは、オオカミとヤギの物語、はらはらするけれど、
読みだすと止まらない。



がまくんと、かえるくん二人(?)の交流が素敵な
「ふたりはともだち」 シリーズ。
これも、心に残る本です。



絵本から小説へと、本の興味や関心が移るのが
ちょうど中学生の頃かな?
物語、小説の文字を追い続けていると、
だんだんとストーリーに引きずり込まれていき、
喜んだり、楽しくなったり、はらはらしたり、
悲しくなって涙が出てきたり、
感情がとても豊かになります。
読み終えた後、心がほかほかすることがあるよね。
読書の醍醐味と言えるかもしれない。



小説で私の一押しは、「風が強く吹いている」
これを読めば、元気が湧いてきます。
走りたくなります。
三浦しをんさんの本です。



サッカー部の生徒は、
この本を読んだことがあるかもしれない。
サッカー部以外の生徒も読んでほしい本。
有名選手の言葉はそれなりに重みがあって、
やっぱりここまで来るためには
その人の生き方が素晴らしいということがわかる。
自分に自信が持てない人がいたら、
こういう本を読んでみると、
生きる勇気が湧いてくると思う。
自分が変わるきっかけになるかもしれない、
読書を通して、人生の師とも言える
大切な本と出会えばいいね。

まとめです。
読書することで自然と、考える力が付くということ。
心が豊かになったり、
自分の見える世界が広がったりもする。
凡事徹底、
読書もそのひとつです。
毎日、朝読書の時間を大事にしていきましょう。

              ☆

生徒の皆さんへの、インフォメーション。



図書室からの情報です。
図書室は、知恵のまさに宝庫。
皆さんの、これからの可能性を秘めている場所です。
使わない手はありません。



土屋先生は、1年生に対して
図書室のオリエンテーションをしてくださっています。
この本の合計の金額はいくらになるでしょうか?
答えは、15000円です。
お小遣いで簡単に買える額ではありませんね。

図書室では、皆さんの関心がある本を
購入しています。
皆さんからの要望があれば、検討したいと思います。



新刊本は、カウンター付近においてあります。
修学旅行に出かける3年生のために、
京都や奈良に関する本も取り揃えています。

今日は、読書の楽しみについて
お話をしました。
皆さんの知的好奇心をいっそう
広げてくれることを期待しています。



朝読書の充実を本校では目指しています。
いろんな効用があります。
一日を落ち着いて気持ちよくスタートさせること。
読書を通して豊かな情操を育んでほしいこと。
もちろん、読書を通しての国語力、読解力の育成も重要です。
読書を通しての学力向上も、本校の目指すところです。
こんな記事も見つけました。pdf
読書の楽しみと学力向上をいっしょにするのは
不謹慎なところも確かにあると思いますが、
結果として国語力が身に付くということを信じ、
読書の奨励をこれからも続けたいと考えています。
ちなみに、その日の昼休みの図書室は、
生徒でごったがえすほどの大人気。
関心を持ってくれて嬉しかったです。

          ☆



併せて、自転車で転倒したお年寄りを助けたことで
4人の1年生に善行賞を贈りました。
これからも一中生たちの活躍を期待しています。





 1学期始業式あいさつ  (H26・4・7)







改めて、皆さん、おはようございます。
平成26年度を無事に迎えることができました。
新2年生、新3年生の生徒の皆さん、
進級おめでとう。
皆さんの進級を、心から、祝福いたします。

さて、始業式の式辞ですが、
3学期修了式の話を、
ここで改めて繰り返したいと思います。
このようなお話をいたしました。

今、建築中の校舎がすべて完成し、
新たな装いの新生、安中第一中学校が
今年度末には完成します。
工事現場ではたくさんの人たちが
力仕事を含めて、
一生懸命に働いてくださっています。

それに合せて、平成27年3月13日(金)に、
第44回の卒業式が、挙行されることになっています。
すでに1年を切り、
およそ、11か月後となります。
主役は、今ここにいる、3年生です。
それを支えるのが2年生の生徒たちです。

3年生の皆さんには、
入試に合格して喜んでいる自分を想像してみよう、
卒業式で、涙を流している自分を想像してみよう、
感動している自分の、
その時の気持ちを、思い浮かべてみよう。

そして、そういう「誇れる自分」になるために、
みんなから、褒めてもらえる自分がいるためには、
これからその日に向かって、
どのような努力を続けていかなければならないのかを
考えてみようと、
繰り返し話してきました。

次に、
前校長、竹内徹校長先生が、
紹介された詩を皆さんにお伝えしました。

   思い通りの人間になる

 負けると思えば あなたは負ける
 もう駄目だと思えば あなたは駄目になる
 勝ちたくても 勝てると思わなければ
 あなたは負ける
 すべては人の心が決めること
 最後まで成功を願い続けた人だけが成功する
 人間は 思った通りの人間になる


              ☆

平成26年度の私の話のスタートは、
ここからです。

3月末、学年集会において、2年生たちは、
非常に真剣で、終わってから
いろんな感想を書いてくれました。

今の自分の夢について、
教師になりたい、消防士になりたい、ウェディングプランナー、
子供を助けるお医者さんになりたい、
薬剤師になりたい、
お世話になった人たちに恩返しができる仕事につきたい。
などなど、
真剣な気持ちがあふれています。

そしてある女生徒は、
このような感想を書いてくれました。

「私はこのままじゃいけない、と思ったのと同時に、
どうすればいいのかを考えました。
私にできることは、
しっかりとやらないといけないと思います。
他の人にために、例えば、
仕事を手伝ってあげたり、
他の人よりも掃除を一生懸命やったり、
そんな小さなことが、
いずれ大きくなっていくんだと学びました。
他の人のために準備、片づけをする。
ささいなことでも、いつか結果になって返ってくる。
今日のことをきっかけに、
感じたことを忘れず過ごしていきたいと思います。」


こんなに素晴らしい生徒がいるのですね。

そして、それぞれの生徒たちは、心の中に、
強い決意があることを感じます。
新たな出発に際して、自分なりの覚悟を持つことは
とても大事なことです。

それを実現していくために、
皆さんは、どのような心構えでこれからを
過ごしていけばいいのでしょうか。

              ☆

本校には、「安中一中の精神」という伝統があります。
とりわけ、3C精神をとても大事にしています。

昨年度の扇祭には、
挑戦という言葉をキーワードにして、
生徒たちが大いに活躍をしました。

私は、この3つのCが頭文字である言葉を使って
今年1年の本校の合言葉を考えてみようと思いました。
ずいぶんと悩みましたが、
今の本校にふさわしいフレーズを
春休みに、ようやく、探し出すことが出来ました。

3Cを組み合わせて、

     Courage and Challenge
      lead to  Creation


「勇気と挑戦で、創造を導こう!」
という合言葉となります。
英語担当の岩井先生からも
アドバイスをいただきました。

Lead to とは、
そこへと通じる、導くという言葉です。
勇気と、挑戦が、創造へと導いてくれる、
直訳するとそのような意味になります。

分かりやすい日本語を使って、

      勇気と挑戦の精神で、
   新たな第一中学校を創造しよう!

としました。

新たな一中というのは、
ひとつは、年度末に校舎改築が完成して、
新生一中が誕生する
その喜びの気持ちを表しています。

また、それぞれの生徒にとっては、
勇気を出して、
自分の目標に向かって挑戦を続けることによって、
新たな自分を創造すること、
産み出していくことにつながります。

特に、新3年生にとっては、
夢の実現に近づくために、新しい進路を切り拓くという、
大事な意味も含まれています。

その、 Courage    
勇気は、人から言われて出すものではなく、
自分の中から、自分の意志で出すものです。
一歩前に踏み出すための勇気は、
最初はためらいがちなものですが、
その気になれば大丈夫。
これから頑張って自分を変えていこうと思っている人は
すでに、心の中に、勇気が湧いてきているはずです。

そして、Challenge
勇気を出して、挑戦する気持ちを持つことで、
どんどん変わっていく自分がわかります。
私は長い教員生活を過ごしていますから、
そういう生徒たちをたくさん見ています。

ある生徒は、
1年生の頃、勉強がとても苦手でした。
どうしたら勉強が分かるようになるのだろうか、
考えた挙句、分からないことは徹底的に
先生に質問することにしました。
毎日のように職員室に来て、
先生に教わっている姿を思い出します。

そして、朝の4時に起きて、毎朝、3時間、
必ず、復習や予習をする習慣を身に付ました。
その生徒は3年生が終わる頃には、
学年でもっとも優秀な生徒に成長していました。
思い立ち、実行すれば、
そのような人間なれるのです。

ある生徒は、
先生に対して、非常に反抗的な態度を取っていました。
その態度を注意されると
先生に食って掛かることも、しばしありました。
しかし、陸上部に所属して、走る楽しさを覚え、
顧問の先生の励ましもあって、
どんどんと記録が伸びていき、
いつしか、学校のリーダーとなっていました。
今では、教師となり、
子どもたちに慕われる日々を送っています。
昔の自分の良くなかった点を振り返り、
真剣に頑張ることの大切さを、
子どもたちに伝えています。

自分を変えていくための勇気を持つことで、
人間は、本当に変わっていくことを
私は実感しています。
たとえ、今まで、だめだったとしても、
過去は変えられないけれど、
未来は、どのようにも変えていくことが可能です。

そして、勇気と挑戦の精神を持って
頑張った生徒の未来にあるものは、
すなわち Creation

新しい自分の創造です。
努力を続けて、高い山の頂にたどり着いて、
ほっと一息ついた時、
よく頑張ったなあという満足感や達成感とともに、
自分自身の成長を感じてほしいのです。

     Courage and Challenge
      lead to  Creation


この言葉は、生徒たちへの言葉と同時に、
私も含めて、安中第一中学校全体の思いでもあると
私は思っています。

             ☆

最後になります。
これから皆さんを受け持ってくださる先生は、
とてもいい先生方です。
今日この日を迎えるに当たって、
毎日、夜遅くまで生徒たちを迎え入れる
準備をしてくださいました。

先生に早く慣れてください。
そして、困ったことがあったら、
どんどん相談してみてください。
きっと、皆さんの気持ちに
寄り添ってくださると思っています。
この1年が素晴らしい年になるよう、
頑張っていきましょう!

たくさんの思いを込めて、
始業式の話といたします。



平成26年度が始まりました。
年度当初の職員会議で、大事なことはスタートダッシュだと
何度も繰り返してきました。
いずれよくしていこうではなく、初日からびしっとやる。
学力向上に向けて、まずは、学校生活の規律を正していくこと、
時間を守り、やるべきことをきちん実行すること。
身だしなみを整え、大きな声であいさつを交わすこと。

そして、新学期が始まって今日で3日目。
8時30分から朝読書が始まります。
校内を歩いてみます。
誰もいないのではないかと間違うほど、
校舎は静まり返り、生徒たちは真剣に本に向かっています。
そして、これが本来の姿だと私は思うのです。
当たり前のことを当たり前にやる、
そういう日々の積み上げが学力の向上につながり、
3年生にとっては新たな進路選択の可能性を
広げるための大事な営みとなるのです。
これが三日坊主で終わらないように、学校では
全職員が力を合わせて頑張ります。
保護者の方々の応援、どうぞよろしくお願いいたします。